ブレーンに囚われて(2)素粒子物理学 | 不動明眞

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AKIMASA FUDO AKIRA

原則として、ブレーンとバルクの次元の数はいくつにも

なりえる。ただしブレーンがバルクより多くの次元を

持つことは決してない。

 

ブレーンに閉じ込められた粒子が移動できる次元の数が

「ブレーンの次元だ」これにはいくつもの数が考えられるが、

あとで私たちにとって最も重要となるものは、

3次元のブレーンである。

3次元がどうしてそんなに特別なのか、その理由はわからない

しかし、空間次元が三つのブレーンは、

私たちの知る三つの空間次元に沿って広がることができる

 

だから、私たちの世界に関係してくるのかもしれない

このブレーンは、四つでも五つでも、とにかく三つより

多くの次元をもったバルク空間に現れることができる

 

この宇宙にたくさんの次元があったとしても、

私たちにおなじみの粒子や力が3次元ブレーンにとらわれているなら

次元が三つだけの宇宙にいるのとまったく変わらない

ふるまいをするだろう。

 

ブレーンに沿った移動しかしないのである

そして、光までもが、ブレーンに拘束されていたなら

光線もブレーンに沿ってしか広がらない。

3次元ブレーンの中では、光も本当の3次元宇宙にいる

場合とまったく同じふるまいをする。

 

さらにいえば、ブレーンにとらわれた力は、

同じブレーン上に閉じ込められた粒子にしか影響を及ぼさない

私たちを構成している原子核や電子などの物質も

それらの構成単位を相互作用させる電気力などの力も

ともに3次元のブレーンに閉じ込められているのかもしれない

ブレーンに縛りつけられた力はそのブレーンにそって

しか広がらないし、ブレーンに縛りつけられた粒子もその

ブレーンの次元でしか受け渡しされず、

他の次元に移動することもない。

 

したがって、もしあなたがそのような3次元ブレーンに

住んでいたとすれば、あなたはそのブレーン上の次元を

自由に移動できるーまさに現在、

あなたが3次元を自由に移動できているように

3次元ブレーンに閉じ込められているものはすべて

本当の3次元世界にいるときとまったく同じようにみえる

別の次元がこのブレーンのすぐ隣に存在していても

3次元ブレーンに張り付いているものは決して高次元のバルク

に進出しない。

しかし力と物質がブレーンに張り付いているとしても

すべてのものが一枚のブレーンに閉じ込められているわけでは

ないというのがブレーンワールドの興味深いところだ

たとえば重力は決してブレーンに閉じ込められない

一般相対性理論によれば、重力は時空構造に織り込まれている

したがって、重力は空間のいたるところで、

どの方向にも働くはずだ。もし重力が一枚のブレーンに閉じ込められて

いるのなら、私たちは一般相対性理論を捨てなければならなく

なる。幸い、事実はそうではない。たとえブレーンが存在

しているとしても、重力はブレーン上でも、ブレーン外でも

どこでも自由にふるまえる。

 

これは重要なことだ、というのも、そうだとしたら

ブレーンワールドは少なくとも重力を唯一の媒体として

バルクと相互作用を果たしていることになるからだ。

重力がバルクに伸び、全てのものが重力を通じて相互作用を

はたすのだから、ブレーンワールドはつねに余剰次元と

つながっていることになる。

ブレーンワールドは孤立して存在するのではなく

もっと大きな全体の一部としてそこと相互作用を果たして

いるのだ。

重力に加えて、おそらくバルクには別の粒子や力が存在している

もしそうなら、それらの粒子もブレーン上に閉じ込められた

粒子と相互作用を果たしブレーンにとらわれた粒子を高次元の

バルクに結びつけるだろう

 

ひも理論のブレーンについては別だが、このブレーンには

これまで見てきたものとは別の独特な性質がある

 

ひも理論のブレーンは特定の荷量をもっていて

何かの抵抗をうけると特定の反応をする

ただし、あとでブレーンについて述べるときそのような

細かい性質に踏み込まず、ここでの性質をしっておけば

十分だ。

ブレーンは力と粒子をとどめておける低次元の面であり

高次元空間の境界をなすー

これだけ抑えておけば十分だ。

 

ここで霊界を知る一つの仮説を立て

霊的な考察を簡単にすれば、

霊界は私たちのすぐ隣にあり、

この肉体という重力そのものをもって

異世界に移動できるということだ。

 

確か、スピリチュアル界には霊界に出入りしている

霊人がいるはずだ・・・・。

 

通常は肉体を離れなければ、霊界にはいけないとう

考えが通説だが、霊人は自身のエネルギー密度を

圧縮し高重力になった瞬間、肉体の周波数が逆転し

高周波振動にかわりそのまま消えるように

余剰次元であるあの世に渡ることができると

思われる。

 

それは、こういう物理学的見地によって

証明できるはずである。