今朝の某新聞のスポーツ欄での日本男子ゴルフツアー機構(JGTO)に対するコラム「外国人枠は必要か?」というコラムがあったが、その内容が自分的には、ちょっとピント外れかな?思ってしまったので、書きました。

筆者の言わんとすることは、JGTOでは外国人枠制限が無いので海外選手が日本で活躍する時代になり、来年は海外選手が優勝する試合が半分をしめるかもしれない。「日本人選手が活躍するのが日本ツアー」という見方をするのが日本のゴルフファン。プロ野球では、外国人枠を設けていることで上手くバランスを保っているが、筆者の意見は、そのようにゴルフにも外国人枠を設けるのも必要ではないか?という意見も述べている。日本のゴルフ史の中では、かつてはAONで日本人同士の対決で盛り上がった時代もあり、今の男子ゴルフの国内ツアーの衰退打開のためには、日本人の活躍又は日本人同士の闘いになりやすくするためには、外国人枠を設けるも一考だと、という意見である。また、現在のJGTOは内向きか外向きかどの方向に進むのか示していないと。 

すいませんが甚だ自分は素人ゴルフファンではありますが、本コラムでご指摘している内容は男子ゴルフツアーを衰退させる要因だとは自分は思いません。国内男子ゴルフツアーの衰退は、一言で言ってプレーそのものが世界のレベルから離されていて、しかも魅せるプレーが無いからです。

なぜ、今年の日本で初めてのPGAツアー千葉でのZOZOTOWNでの試合があれほどのお客さんが入ったのでしょうかね?。タイガーや松山選手の参戦も盛り上がった大きな要因かと思いますが、これまでの国内試合での招待枠で日本ツアーにくる選手とは違ってPGAツアープレーヤーが本気モードでプレーする、素人には到底できないプレーを観たいからです。

仮に、国内で活躍している今平選手とか石川選手がPGAでしかもメジャーの試合で勝てれば、みんな日本の選手を見直して人気が復活するかと思います。でも、今は昔のAON時代の頃と違ってPGAなどの海外のプレー映像を簡単にオンタイムで見ることができる時代では、それらのプレーの映像を観れば、現在のPGAとJGTOのプレーレベルの違いは素人でもわかるのですね。

日本のゴルフファンが国内プレーヤーに期待しているところは、もっと(世界に通用するように)強くなってくれ!もっと魅せてくれ!なんです。

外国人枠などどうでもいいのではないでしょうか?

私は、Jリーグのレベルを上げるには、極論ですが、これから世界に羽ばたけそうな若いブラジル人オンリーのチームを作ってJリーグに年間をとうして参加させれば?って思います。きっと上位に行くと思うし、日本選手では絶対にできないようなプレーを観ることができれば、サッカーファンは外国人選手だって称賛しますよ。また、そのようなチームに勝つために、日本選手のプレーレベルが上がるかと思います。

もはやゴルフファンも世界のレベルを知っている時代。グローバルな時代に国内でお山の大将のガラパゴスプレーを誰が観たいと思うのでしょうか?

石川選手が国内で勝ちまくって復活して再び海外に再挑戦するとしたらファンは応援しますよ。逆にずぅーつと国内に残ってほどほどに勝ったとしても現状のままかもしれません。今平選手が、世界では自分の実力では未だ世界で通用しないだろうと思って海外試合を辞退して非難された様ですが、悪いのは今平選手では無くて、そのレベルのプレーヤーが国内賞金王になってしまう日本の男子ゴルフのレベルが問題化と思います。 

しかしながら、JGTOの衰退?をみるに、JGTOができることは、意外と少ないのかもしれません。

国内男子ゴルフのプレーレベルが、海外プレーヤーとここまでひらいてしまうと、ゴルフ業界全体として子供たちのゴルフ環境も含めたシステマチックな支援体制の構築やかつてない強化策など今までとは違った「変革」をしない限り松山選手のように突然変異的にポツッと一人出てくる可能性は今後もあるかと思いますが、日本人プレーヤー全体の底上げは、このままでは難しいだろうと思います。今や、ゴルフは完全にアスリートのスポーツです。フィジカル、メンタルトレーニングを必要でゴルフだけたくさんやっていれば勝てる時代ではありません。その時代に応じた育成カリキュラム等も必要かと思います。

話は変わりますが日本のテニス環境ではクレーコートが少ないのが、日本人選手が世界レベルで通用する選手が育ちにくい要因のひとつと、伊達選手が述べられていた記憶がありますが、日本ゴルフでの環境上の一番の問題は、世界基準で見た場合の日本のゴルフコースだと思いますが、こればかりはどうしようないですし。あと芝打ちできる練習場が無い!のも日本という土地の狭さから考えると厳しいのでしょうね。 

私は、映像でしかPGAのゴルフを観ていませんが、「世界のゴルフプレヤーと日本男子ゴルフプレーヤーの差は大きい。」って自分は2013年にもう書いています。でも残念ながら、今もプレーレベルがどんどん離されているかと思います。

ですので、外国人枠制限を設けても国内男子ツアーが再興するとは思えません。世界に通用しないプレーヤーどうしの闘いをみても面白くないです。

日本のゴルフファンは世界を知ってしまいましたから。