「ヤギちゃんは、なんで私の写真ばかり沢山載せてるのよ?」
「可哀想なヤギちゃん?」
「そうだったんだぁ?でも、私は競輪選手と結婚して、子供も三人もいるオバサンですよ?女子レーサーの中にも美人さんで独身で、私よりピチピチでムチムチの可愛い娘が沢山いるのに?
一日中、万年床の上で暇潰ししてるのなら、いろいろ検索して可愛い女子レーサーを探してみたら如何ですか?」
「ヤギちゃん?私達は独身組ですよ!
まだ、彼氏募集中ですよ~ん?」
「ヤギちゃんは、私みたいなチャーミングな女性がタイプじゃなかったかしら?」
「バカヤギは私が結婚する前から、私に会いたくて、江戸川競艇場で炎天下の中、出待ちしてたじゃない?」
「ヤギちゃ~ん!私達も独身ですよ~ん?」
「昨日、入る時に、白いぬいぐるみのような気持ち悪いヤギみたいなオヤジが、今時珍しい古いガラケーで私のことを撮ろうとしててさぁ?」
「あぁ~、いたいた。でも、私の方は見向きもしなかったけどなぁ?ヒロミのファンなんじゃない?」
「あの白いヤギ、私が入って行く時なんて下向いてたわよ?」
「ヤギちゃんは埼玉なんだから、私のことも応援してよ!」
「右の娘は、ヤギちゃんのタイプでしょう?」
「シロヤギは、私の追っかけもしてたじゃない?イケメンの彼と結婚するまではね?」
「私が帰りにタクシーに乗りこむ時に
《優勝おめでとうございます!》って声はかけてくれたけど、サインは求めて来なかったのよね?一緒に帰る選手を待ってたから、頼まれれば書いてあげたのに?」
「ヤギじゃないんだけど、私の家には犬が沢山いるから、大事に育ててくれる人がいたら貰って欲しいのよね?」
「バカヤギの奴、Facebookであれだけ相手にしてやったのに、私が還暦過ぎたら私のブログにまったくアクセスして来なくなりやがってぇ?」
「ワンちゃんたち、ちゃんとおとなしくお留守番してくれちょるかなぁ?」
「早くお母さんに大きな家をプレゼントしてあげたいので、優勝目指してがんばります!」