早期のワクチン接種が小児白血病を防ぐ:系統的再検討とメタ解析

Early vaccination protects against childhood leukemia: A systematic review and meta-analysis

2017年11月22日 Scientific Reports 7 : 15986 doi: 10.1038/s41598-017-16067-0 (2017)
早期のワクチン接種が小児白血病を防ぐ:系統的再検討とメタ解析
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白血病は小児がんの中では最も診断されることが多いが、その病因はいまだほとんど解明されていない。急性リンパ性白血病(ALL)の病因に感染が役割を担っていることを裏付ける証拠が集まってきており、また、免疫系が関与することからワクチン接種も役割を担っている可能性が考えられている。しかし、発表された文献に示された知見には矛盾がある。従って我々は、PRISMA(Preferred Reporting Items for Systematic Reviews and Meta-analyses)に基づき系統的再検討とメタ解析を行った。14の研究を見つけ出して、メタ解析を行った。研究を行ったワクチン接種は、BCG(Bacillus Calmette-Guérin)ワクチン、三種混合ワクチン、B型肝炎ワクチン(HBV)、ポリオワクチン、麻疹ワクチン、風疹ワクチン、流行性耳下腺炎ワクチン、三価MMRワクチン、インフルエンザ菌(Haemophilus influenza)B型(HiB)ワクチンである。生後1年間のいずれかのワクチン接種と小児白血病のリスクの間に保護的関連が観察された(要約オッズ比(OR) 0.58[95%信頼区間(CI) 0.36-0.91])。各ワクチンについて解析すると、BCGについてのみある程度の関連を示す証拠が得られた(要約OR 0.73[95%CI 0.50-1.08])。結論として、早期のワクチン接種は小児白血病のリスク低減に関連していると考えられた。この知見は、BCGについて観察された関連によって裏付けられるかもしれない。このメタ解析の結果は相対的に不正確な性質であることを考えると、我々の知見は、さらなる研究によって注意深く解釈され、追試されるべきである。

BCGの予防接種の時期が白血病に関連があるかも?
頭悪すぎてまったくピンとこない💦