今から1年前、診察室に入る時のあの重い雰囲気、その雰囲気で全ての答えは出ていた。
椅子に座ると、主治医が良い話しからしましょう。
転移はありませんと言った。
その時点で癌確定。
同時に、流れる涙を止める事が出来なかった。
隣にいた旦那は、私の肩を抱き大丈夫だから、転移ないから!
手術出来るから!と一生懸命に励ましてくれていた。
一緒に話しを聞いていた母も、きっと顔面蒼白だったに違いない。
『癌』って言うだけで、もう私の人生終わりました位の悲しみを拭えなく、ただただその後の話しをまともに聞く事すら出来なかった…
涙を拭いながら診察室を後にして、その後は呼吸器外科の診察を受けて下さい!と言われていたが、その前に兄に電話した。
1番医療の知識があり、頼りにしている兄に電話して、まずは兄の意見を聞きたかったから!
転移はなかった、でも癌だったと…
兄は、取れるならまずは取る!
それからの事はそれから考えれば良いと。
そこで私の決心は決まった。

それから慌ただしく術前検査や入院準備に追われ、迎えた手術日、家族の立ち会いも許されず、駐車場まで来てくれた家族に、病室の窓から手を振り心配をかけない様に笑う事が精一杯だった。


手術も終わり、病理検査でステージ3A。

分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬、そのどちらも私には当てはまらない。

追加の抗がん剤治療が決まり、神様なんていない。

何の仕打ち?とこの現実を受け入れるのに時間がかかった。

それでも抗がん剤治療は待ってはくれない。

第1回目の入院。

どれ程の副作用が出るのか、どうしてもテレビ等で見る光景が思い浮かぶ。

やはり副作用も容赦なかった。

その時も、このブログで吐き出して、ブロ友さんにどれだけ助けられたか。


そしてその抗がん剤も乗り越え、今は経過観察中。

ジェットコースターの様な1年はあっと言う間に過ぎて行った。

勿論、再発点転移の恐怖に怯える毎日に違いはない。

でも、今ここにある命。

繋いでくれた先生方や看護師さん。

応援してくれた家族、友達、ブロ友さん。

だから前に進む足を止めてはいけない。


きっと、まだまだ不安でワンワン泣くし、落ち込むし、眠れない夜だってあるに決まってる。

でも、私は負けてない。

逃げてない。

前を向いている。

そんな自分を今日はたっぷり褒めてあげよう👍🏻

今日から2年生!