熱海のお話の続きです。


やっと宿泊所に着いた途端に、にぎやかな音が聞こえてきます。山車が山のようにあるという通りのある海岸はいったいどっち?次から次へとにぎやかな音楽が聞こえてきます・・・いや、音楽ではなく祭り囃子が。


思わずフロントへ電話して祭りの終了予定時間を聞いたのはうるさいからではなく、終わる前に外出しようと思ったから。


無理やり家族をひっぱりだしたときには、山車が一台(台でいいの?)残って、太鼓と鐘を続けていました。たたき手歌い手は、小中学生くらいに見える子供たち…と若者。熱海には不良はおらん。とその瞬間思いました。ちょうどホテルのある町内の山車が優勝したらしいのです。そして山車をとめてそのまま演奏して?いたのでした。横にしているであろう大太鼓だから太鼓は見えないけど、叩き手が見える。かっこいい姿も見える。笛を吹いているおじさんもいる。


ボケっとみとれてましたら、町内のおじさんが、ビールと水を分けてくれました。本来笛吹きは正面に出ないものだが、今は時代も変わってね、なんて話をして下さいました。笛の先生らしいのです。笛の生徒さんが中学生に見えてしまった私・・・・成人だったみたいです。ごめんね。たいこのどんどんはたいそうな音量ですので、あまり聞き取れないままに話がおわってしまいましたが、楽しかったです。


フランスにいくら日本文化が紹介されても、普通の生活の香りのするものや、庶民のものはあまり入ってこないという印象があります。オシャレなものが入ってくるだけです。だから、これこれ、これを見せたかったのよ~と思ったのです。日本へついて日が浅く、家族は暑さと時差ボケで土地の人とお話する余裕がなく、その時の反応もいまひとつだったのですが、パリへ帰ってきてから


「なんでずっと同じのをどんどんやってたの?」


なんて子供の質問がでてきました。



ちょっぴりですが、日本のお祭りを見せることが出来てうれしかった・・・のは私です。あせる

いこれも親の勝手なのでしょうね。