しらすどん
最勝寺 朋子/作・絵
2021年
岩崎書店
1540円(税込)
「そろそろご飯よ!」
外で遊んでいたりょうくんを、お母さんが呼びました。
まだ遊んでいたいのに・・・
そんな気持ちのまま、外を見ながら”しらすどん”を食べました。
「ごちそうさま!」
りょうくんが食べ終わって席を立つと・・・
「まだあるよ」
空のはずのどんぶりから、話しかけられました。
よく見ると、しらすとご飯粒がちらほら・・・。
「だいたい食べたからいいじゃない」
ぷいっと向こうへりょうくんが行こうとすると、どんぶりが怒りました!
「自分がしらすだったらって、考えたことある?」
すると、りょうくんの体がどんどん小さくなり、とうとうどんぶりの中に吸い込まれてしまったのです!
ちょうど、さっき残したしらすがあったあたりにいるりょうくん。
たすけて!
叫んでも、誰にも届きません。
ここから、りょうくんの不思議な旅が始まります。
もしも自分がしらすだったら?
どんな気持ちでどんな風に過ごして、今、食卓にあるのか。
しらすがどうやってみんなの食事になるのかも分かる、大切な絵本です☆
私たちは”命”を頂いている、それを忘れてはいけません。