アザラシのアニュー
あずみ虫/作
2023年
童心社
1650円(税込)
寒い冬のある日のこと。
地球の北にある海の氷の上で、赤ちゃんが生まれました。
タテゴトアザラシです。
おなかにはまだ赤いへその緒。
生まれたばかりの赤ちゃんに、おかあさんアザラシは「くんくん」と鼻をかぎます。
赤ちゃんも、お母さんの匂いをくんくん・・・!
お互いの匂いをしっかりと覚えるのです。
アニューと名付けられたこのタテゴトアザラシの赤ちゃんは、お母さんからたくさんおっぱいをもらいます。
あまくておいしい!
チューチュー
お乳をたくさん飲んで、アニューは大きく育ちます。
生まれて数日経つと、毛の色がだんだんと変わっていくアニュー。
おかあさんアザラシは、海の中へどぼん!
魚を捕りに行くのです。
一緒について行きたがるアニューは、もう少し大きくなってから。
アニューはお乳をもらってどんどん大きくなります。
やがて、そのアニューも海の中に入る日がやってきました。
段々と成長するアニューを通して、北に住むタテゴトアザラシの生育過程がよく分かります。
実際にアラスカで過ごすあずみ虫さんが描かれた、タテゴトアザラシの自然そのままの姿を表現した作品です☆
巻末に詳しい説明も載っています!