ねことことり
たての ひろし/作
なかの 真実/絵
2022年
世界文化社
1650円(税込)
今日はいいお天気。
ねこは家中の窓を開けて過ごしています。
よく冷ました紅茶を飲んでいると・・・
ぶるるるる
車がやってくる音がしました。
やってきた車は、こぶしの木の小枝をどっさり下ろして言いました。
やあ、今日もよろしく頼むよ。
この小枝を束ねるのが、ねこの仕事なのです。
さ、やるか・・・
ねこがさっそく仕事にとりかかろうとすると、綺麗な歌声が聞こえてきました。
ぴるる
ぴるる・・・
鳥の歌声です。
その歌っている小鳥が、ねこの家の窓にとまりました。
おねがいがあるんです
ねこに話しかける小鳥。
小鳥は、ねこが束ねているこぶしの木の小枝を分けて欲しいというのです。
しかし、この小枝を束ねるのがねこの仕事・・・。
一本でもいいので分けてもらえませんか?
小鳥が必死に頼むので、ねこは一日につき一本、持って行っていいよと言いました。
そこから、ねこの家に小鳥は毎日来るようになりました。
小鳥はいつも、あの美しい歌声とともに訪れます。
ぴるるるる・・・
ねこは小鳥とやりとりをするうちに、色々なことを話します。
なぜ小鳥は小枝が必要だったのか・・・
そして、7日間が終わってからのねこは・・・!
ねこと小鳥の温かな関係を描いた、大切なメッセージを伝えてくれる絵本です☆
最後のねこの表情がなんとも言えません!