兄弟の間柄というものは、言うまでもなく「血」を分けた間柄ですから、非常に親しくて気安い間柄であります。そこで仮にあなた方が非常に立派な人としても、弟さんや妹さんのほうから見れば、尊敬というよりは、やはり気安さや親しさのほうが先に立つというわけです。その上に、毎日朝起きてから夜寝るまで、それこそ四六時中起居をともにする間柄ですから、お互いの裏面というものが、それこそ裏の裏まで見え透いているわけです。

 たとえば、お姉さんのあなた方が、お母さんに呼ばれても、時には返事が渋ったり、さらにはふくれたりすることまで、弟や妹の眼には、ちゃんと映っているわけです。あるいはまた朝の起き際が悪かったり、ないしは着物や書物の整頓がよくないとか、かような事柄まで、すべてが分かりきっている間柄ですから、そこであなた方の言われることは、言葉そのものとしては何ら間違いはなく、もっとも千万だとしましても、さて相手側の弟さんや妹さんとしては、必ずしも一々「ハイハイ」とは聞き難いとなるわけです。

 もちろん弟妹としては、姉さんの言うことを聞かなくてよいというのではありませんが、ただ実際問題としては、とかくそうなりがちだというのであります。

 あなた方が弟さんや妹さんなどに対する態度としては、一応愛し労るという態度に留めておくのが、よくはないかと思います。そして相手を躾けようとか教えようという気持ちは、当分の間は持たないほうがよくはないかと思うのであります。それと申すのも、まだ自分さえ十分にできてもいないのに、なまじいに相手を躾けようなどとはしないほうが賢明だというわけです。

 そして弟さんや妹さんを躾けることは、すべてこれをご両親なり、または年上の兄さんや姉さん方にお任せして、あなた方としては、ただ一緒に仲良く暮らして、労り愛するというのがよいでしょう。

 ですから叱責とか指図がましいことなどは、なるべく言わないようにするのです。そして物一つ言うにも、なるべく和やかに言う。すなわち古人のいわゆる「和顔愛語」というわけです。

 すべて人間というものは、叱られるよりも褒められるほうを喜ぶものです。ですからどうしても、叱るより褒めるほうが効果があるようです。なるほど弟さんや妹さんにも、いろいろ直すべきところがありましょう。しかし当分の間、それらには手を触れないで、なるべく相手のよいほうに眼をつけて、それを褒めることによって、相手の気を引き立てるようにするがよいでしょう。そうしているうちには、自然と自分の欠点にも気がついて、これを改めようとする気にもなるものです。

 どうも人間は、自分の欠点を他人から言われて、心にはなるほどと思っても、実際にはなかなか直しにくいものであります。

 最期に家に小さい赤ん坊などのいる人は、せいぜい世話をされるとよいでしょう。そうしますと、それがやがて結婚後、わが子を持った場合、最もよい準備にもなりましょう。

 実際世の中というものは、正直そのものであります。そこで小さい弟妹のある人は、うるさいなどと思わず、まったく天のお授けと思って、よく世話をされるがよいでしょう。するとそれがやがて巡り巡って、わが身のためになる日も来るものです。

—女性のための「修身教授録」森信三 著—


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わたし

3人男兄弟の真ん中、いわゆる次男です。

なので、兄も弟もいます。

幼い頃から、長男の事を「にいさん、にいさん」
と呼び、弟からは、「しゅ◯ちゃん、しゅ◯ちゃん」と呼ばれていました。

兄の事は、、
そうですね、尊敬というよりも親しさがあります。
弟の事は、、
弟というよりも、友だちというほうが、しっくりきます。

歳もひとつふたつ離れてるだけなので、男3兄弟
皆、それぞれの友だちとも仲良くしていました。


···


振り返ると、平和な子ども時代でした。

ぼんは、ひとりっ子

様々な理由があり、わたしたちの子どもは1人です。

兄弟いないのは、さびしい?
ぼんがかわいそう?

そうおもうのは当然である。

でも、ひとりっ子



ぼんは、イトコのことを、ぼくの妹と呼びます。

ぼん自身も、わかってる

ぼんは、ひとりをたのしんでる




それでいいんじゃない?




@スクラッチアートに励むぼん