コランとクロエというカップルの出合い、結婚、そしてクロエが病に冒され亡くなるまでのストーリーである。

終始目を引くのは、幻想的な出来事である。部屋が大きくなったり変形したり、雲のなかを歩いたり、鍵盤を叩くとカクテルが出来上がるピアノなど。クロエの病気も、肺に睡蓮が咲くという奇病であり、治すには絶えず花を飾るという方法だった。

もう一組カップルが出てくる。シックとアリーズだ。シックは哲学者パルトル(サルトルのパロディ)に傾倒しており、有り金を使い果たし、彼女との結婚を考えない。常軌を逸したのか、アリーズはカフェで執筆していたパルトルを刺し殺してしまう。

アルジェに住むムルソーの元に、母親が亡くなったという知らせが届く。葬儀に参加するが、悲しむわけではない。また、翌日には女と海に出かけ笑いあう。

友人のレーモンにつきまとうアラブ人を「太陽が眩しかった」という理由で殺害する。

裁判が始まる。情がないという理由で死刑を宣告される。司祭に懺悔を促されても決してしない。最後は民衆の憎悪の中で死刑になるのを待つのみであった。

戦後のパリで、元兵士アルベールとエデゥアールは戦没者記念碑の偽の広告を出して集金し、逃亡しようという詐偽ビジネスを企てる。エデゥアールは大金持ちの息子であったが、実家を嫌っており、偽の死亡通知を送付する。

兵士二人の上司だったプラデル大尉も、戦没者の墓地建設を企てるが、そこで行われるのは埋葬品の横領など不正が横行していた。プラデル大尉はエドゥアールの姉と結婚していた。

エドゥアールの父親は息子がどのように亡くなったのか調査を始める。そこで両者が段々と繋がっていく。最後エドゥアールが逃亡しようとしたその日に、父親の車にはねられ亡くなるのである。