コランとクロエというカップルの出合い、結婚、そしてクロエが病に冒され亡くなるまでのストーリーである。
終始目を引くのは、幻想的な出来事である。部屋が大きくなったり変形したり、雲のなかを歩いたり、鍵盤を叩くとカクテルが出来上がるピアノなど。クロエの病気も、肺に睡蓮が咲くという奇病であり、治すには絶えず花を飾るという方法だった。
もう一組カップルが出てくる。シックとアリーズだ。シックは哲学者パルトル(サルトルのパロディ)に傾倒しており、有り金を使い果たし、彼女との結婚を考えない。常軌を逸したのか、アリーズはカフェで執筆していたパルトルを刺し殺してしまう。


