声の迷宮は2011年から続けている活動である。

大阪在住の作曲家諸橋玲子さんと

大阪で現代音楽を多くの方に聴いて頂けるようにと始めた活動で、

南川弥生さん、中村典子さんの賛同も受け、

有難いことに今までに8回公演を行うことが出来た。

 

去年の9月に9回目のコンサートの予定があったのだが、

残念ながら延期となって、未だいつかは目途が立っていない。

なのでこの待機期間を利用し

過去の音源を動画にしている。

 

先ずは玲子さんの「深信」。

彼女の曲風の特徴と言ったら「息の長さ」であろうか。

この世の時速とは思えない、悠久の間がそこにはある。

 

この曲は親鸞聖人の「歎異抄」をテキストにしている。

遠い遥か昔か、遠い想像のつかない未来か、はたまたあの世に誘われるのか、、、・

兎も角も時の概念を壊されるような感覚にさせられるのである。

 

ギターは敬愛する佐藤紀雄氏で

彼の音色は深い深い言葉では表せない世界を音で体現してくれている。

 

静かな環境、静かな心で聴いていただければ幸いです。