AKIのボルドー生活Ⅱ

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ブログ移転のお知らせ

またもや3ヶ月以上更新が滞ってしまいました・・・。

その間は・・・

6月 卒論完成、ディプロム取得
(お陰様で無事にブルゴーニュ大学の免状を取ることが出来ました。)

7月8月 日本一時帰国
(お世話になった日本の皆さんどうも有難うございました。)

9月 誕生日
(ついに○十路の一歩を踏み出しました!!)

現在は変わらずリヨンに滞在しています。


という事(?)で、今回ブログを新しく立ち上げる事にしました。

皆さんいつも暖かく見守って頂きどうも有難うございます。

今後はこちらのブログを覗いて頂けたら嬉しいです。

新ブログ
  ↓
”ワインを一杯頂けます?あ、まずは白を・・・”
(こんな題名で良いのでしょうか???)

今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

ようやくほっと一息・・・

5月15日に筆記試験が終わりました。
でも、わーい!!と喜んでいたのも束の間、数日後には教授からの温かい励ましとともに膨大な箇所の論文訂正のご指示が・・・。 「も、もうそのままで点数を付けて頂いて結構です。」と言いたくなるのをぐっと堪えて(←もちろんそんなことを言ったら落第決定)、更に一週間ほど、論文 作成に励みました。

そして先日ようやく論文を印刷・発送し、ほっと一息ついています。
ちなみに、論文3部カラー印刷をしたら90ユーロ(約14500円)もかかってびっくりしました。。。お高いのですね、カラー出力は・・・。

最近雨の日が多いリヨンですが、晴れるとタンクトップで過ごせる位の夏日になります。
リヨンの街を流れる2つの河の一つローヌ河の河岸にはたくさんの船が停泊していて、この時期は多くの船がカフェ・レストランとして営業中。のんびりを河の流れを眺めながら過ごす事が出来ます。




私のお気に入りのカフェは、デッキ上にまるで海辺の様なパラソルとテーブルが並んでいます。河に面した側には、デッキチェアーがあってのんびりとお昼寝することも出来るのです。

先日はデッキチェアー席で3人組の若い女の子達がロゼワインのボトルを注文してました。初夏の陽射しを楽しみながら、ロゼワインを片手にのんびりとおしゃべり。海には遠い内陸の街リヨンですが、こうしてデッキでプロヴァンスのロゼを楽しめば(←ワインのボトルを盗み見したら、プロヴァンスのロゼでした。笑。)、ビーチリゾート気分が味わえそうです。

リヨネーズ(リヨンの女性)の素敵な夏の過ごし方発見!!です。でも、つい私はビールを頼んでしまうのですが・・・。







あ、あと数日で・・・

いよいよ来週の火曜日に大学の試験&論文提出があります。
久しぶりに本気で勉強してます。。

論文はなんとか書き終わり、担当教授に提出したのですが、「じーっくりと読んで、訂正が必要なところは連絡します。」と言われて、その連絡待ち。。。不安になりながらも、取りあえず筆記試験勉強を進めています。

ふと授業中にメモをとったノートの背表紙に目を向けると、、、




以前に気に入って貼ったステッカーが目に入りました。
知人がデザインしているサーフ用品のステッカーで、(健康的に)セクシーな水着姿の後ろ姿です。

試飲の際にはこのノートを持ち歩いていて、クラスのおじさま達に好評だったのですが(笑)、今見てみると、あーーー試験が終わらないと私の夏はこないのだわ~~と、かえってブルーになりました。
あと、数日!早く終わって欲しいです。


ちなみに、ここ数週間家にこもって勉強しているのですが、会う人が口を揃えて「日焼けした?どっか行ったの?」と聞きます。

・・・・・・。

いいえ、ただの地黒です。
最近タンクトップなどで肌の露出が増えたので知らない人にはそう見えるだけで、これは元からです!!


フランス大統領選挙とワイン

日本でも報道がされていると思いますが、フランスは現在次期大統領選挙の真っただ中です。
今週末に決戦投票が行われる為、街の人々は常に選挙の話題で持ちきり。テレビでも特別番組が次々と放送されています。

今日は決戦投票に残った、ニコラ・サルコジ氏とセゴレーヌ・ロワイヤル氏の直接討論がテレビで生中継されました。



もちろん私には投票権は有りませんが、なんとなくミーハー気分でテレビ鑑賞。
それに選挙の結果によって、フランス滞在中の外国人へ待遇も変わってくる可能性があるので、全くの他人ごとではありません。

ワイン業界にとっても労働時間の改定や、税率の変更などが色々な事が関わってきます。


2か月程前のワイン雑誌”La revue du Vin de France”誌では、「統領選立候補者とワイン」という特集記事が組まれていました。



さすがワインの国フランスだなぁと関心しました。
(日本では、「参議院選挙立候補者と日本酒」なんていう記事はないだろうなぁと。。)

それにしても投票率85%というのは素晴らしい!第一次選挙の前夜に友達と飲んだ時も選挙の話題で盛り上がり、20代の若者達もみんな、翌日の選挙には必ず行くと話していました。


ちなみに直接討論の放送中は、皆テレビに釘付けだったようで、リヨンの街のレストランはどこもがらがら。(一部のテレビのあるバーは盛り上がっていた様ですが・・・)
国民の選挙への関心が高いのは何よりですが、レストラン関係者にはちょっと迷惑な夜だったようです。笑。

マコンワインコンクールにて思ふ事・・・

先週、マコンワイン品評会に審査員として参加して来ました。




毎年開催されるこのコンクール、フランス各地から多数のワインが出品され、300人以上の審査員がテイスティングをして、産地毎に金賞・銀賞・銅賞ワインが決められます。



審査の様子はこの様な感じです。
各テーブルを3-4人が担当し、テーブル上の20本ほどのワインを試飲していきます。
画像の様にワインのボトルは完全に隠されていて、ワイン産地とヴィンテージだけの情報が最初に知らされています。
テイスティングの結果は手元の用紙に、色・香り・味わい・バランスの順でレベルをチェックした後、コメントを記入します。
後で、この採点用紙を主催者が回収し、各賞のワインを決めて行くのです。

私はコート・デュ・ローヌのあるいくつかのAOC産地の白ワインの担当となりました。
コンクールという言う事で、厳かな感じで進めて行くのかと思っていましたが、私のテーブルはワインの評価を意見し合うなど和気あいあいといった感じでした。(もちろん評価は各自の意見で記入して行きます。)

参加した審査員はご褒美(?)に、下記のバッジを貰えます。(嬉しいのかどうか微妙。笑。)



初回参加者に本体を、2回目からはその年の数字の部分だけが渡されます。
会場にはのれんの様に長いバッジをぶらさげた(つまり毎年参加しているとう証。)ご長老方がたくさんいらっしゃいました。

それにしても会場で感じたのは、審査員のほとんどの方が50代以上のおじさま方という事です。若い人たちも若干はいるのですが、本当に数えるほど。。。会場を取り仕切る協会の方々もお年を召した方ばかり。なんだか若者は肩身が狭い感じでした。



最近のフランスは若者のワイン離れが進んでいて、将来のワインの消費量の低下が大きな問題となっています。
ワインはフランスの伝統飲料ですので、重鎮の方が業界を支えていらっしゃるのはもちろん納得がいくのですが・・・。なんだか、今回の会場の雰囲気をを見ると、若者のワイン離れ問題は解決するのだろうか・・・という大きな不安が。

このコンクールで賞を取ったワインはワインボトルにメダルのシールを張ることが出来ます。このシールを見て、ワインを手にする消費者も多いはず。(その為に各ワイン生産者は出品をしているのでしょうが。)
そのワインを審査するメンバーに若者がいなくては、その彼らの味覚にアピール出来るワインを選ぶ事が出来ないのでは。。。
偉そうですが、何だかフランスのワインの現状の一面にがっかりしてしまった一日でした。


因みに、私が審査したのは2006年の白ワインが多く、まだ醸造途中のものも含まれていました。いくつかのワインは二酸化炭素の含有量が多く、審査用ボトルのプラスティックの栓を抜く時に苦労しました。

一度はあまりのガス圧の強さを抑えられず、「ボンっっっ!!!」という音と共に、勢いよく栓が他のテーブルへ飛んで行き・・・真剣にテイスティング中のお隣のテーブルのおじさま(特に髪の毛の寂しい方)の頭頂部に勢いよく「ぱしっ!!!」
皆に笑われながらも、驚くおじさまに平謝りのワタシ・・・。

審査会が終わった後、会場で知り合いに遭遇、
「審査中に誰かが、ワインの栓派手に飛ばしてたよね。」
「あ、・・・それ私。。。」

「まったくもう、カメラが来てたからって、オイシイ事しようと狙ったな!」
「違うってば~~。計算してません、本当に。」

「日本人の女の子は大人しいと思ったのに。。。にやにや。」
「だから、違うの~~。」

からかわれました。
本当に狙った訳ではありません。





アルザスのマクドナルドなブドウ畑

授業でアルザスに行ってきました。


朝早くにディジョンからマイクロバスで出発。2時間程でアルザスワイン産地の南の入口Thannに到着です。




この村にあるアルザスのテロワール(特に土壌)を紹介している資料館にて、まずは先生のお話を聞きました。

(この資料館はアルザスのテロワールに興味のある方にはぜひお勧めです!)



その後は、訪問先のドメーヌのあるTurckheim村へ移動。アルザスらしい木組みの家が並んだ可愛らしい村です。


腹ぺこの我等はまず試飲の前に、腹ごしらえ。アルザスの名物料理のひとつ「Backeof(ベックオフ)」を頂きました。



ジャガイモやお肉を時間をかけて煮込んだ、素朴なお料理。一言でいえば、「洋風肉じゃが」という感じです。



その後はドメーヌに移動をしてアルザスワインの試飲をしました。


アルザスワインの試飲の特徴はなんといっても、たくさんの種類がある事。畑やブドウ品種、辛口から極甘口ワインまで一つの生産者がじつにたくさんのワインを造っているのです。





この日も20種類以上のワインを試飲しました。白ワイン中心だからといって侮ってはいけません。アルザスでの試飲は体力勝負です。笑。


その後はディジョンへ戻る一向と別れて、アルザスの中心地ストラスブールへ。こちらの美術大学で勉強をしている日本人のお友達と久しぶりに再会をして、楽しい夜を過ごしました。

(神楽坂仲間の皆さん、Yちゃんはとても元気でしたよ!!)



因みに、他の産地と同様に、剪定作業の終わったブドウ樹は芽吹き始めていました。



アルザス特有のM字型に選定された枝から、薄緑色の芽が顔をみせています。


それにしてもバスからブドウを畑をぼーっとみていたら、このM字がマクドナルドのロゴに見え出し、止まらなくなりました。(画像では分りづらいのですが、まさにマックのロゴそのままの畑がありました。)


アンチファーストフードな風潮の強いこの国で、地方ぐるみでマックの宣伝(?)、なんだか複雑です。あ、でもフランス人に言うと嫌な顔をされそうだったのでクラスメートにはこの事を言えず、ひとり悶々としてました。笑。

リヨン近郊の車窓から・・・

先日、お天気の良い午後にデイジョンまで電車で出掛けました。


いつも大学の為にディジョンに行く時は朝6時台の電車に乗るので、車窓からの眺めを楽しむ事はほとんどありません。(←いつも大爆睡している為。)

今回はのんびり春の景色を車窓から眺めようと楽しみにしていました。


リヨンを出発して15分程で、緑いっぱいののどかな風景が広がります。

ぼんやりと眺めている私の目に飛び込んできたのは、




目の覚めるような鮮やかな黄色一面の畑です!!


一帯なにが咲いているのかと思っていましたが、後で友人に聞いてみるとなたね油用の菜の花畑との事。


日本にいる時は気付かなかっただけかも知れませんが、フランスでは自然の色がなんとも美しく濃い色合いをしているように感じます。


ちなみにこんな美しい景色を堪能したのもつかの間、やはり電車の心地よい揺れには勝てずその後熟睡。あやうくディジョンで降りそびれてパリ方面へ向かうところでした。

日本でもフランスでも、乗り物に乗るとすぐに寝るのは相変わらずです。笑。

ブドウ畑にも春が到来!!




いよいよブドウ樹が芽吹きが始めました。


こちらは数日前にブルゴーニュ、ムルソーの畑で撮影。

例年より早い芽吹きを迎えていますが、2007年はワインにとってどんな年になるのでしょう?


それにしてもうぶ毛に包まれた小さな芽はなんとも可愛らしく、つい見入ってしまいました。(←マニアック。笑。)


さて、来週はアルザスの畑を見てきます。




南仏の季節です!

先週末はフランスではパック(復活祭)の祝日で3連休でした。


地中海に面したフランス随一の港街、マルセイユに行ってきました。

リヨンから高速道路を南下していくと、だんだんと日差しが強くなってきてわくわくしてきます。


途中エクス・アン・プロヴァンスに立ち寄ってお昼を食べた後、マルセイユに到着。

久しぶりの地中海です。



お天気に恵まれた3連休、マルセイユ近くの海岸は大賑わい。

ビキニ姿で泳いでいる女の子達もいました。(←私は膝下まででギブアップ。)


獲れたての魚を売る屋台を見学した後は、カフェのテラスで一休み。

グラスでロゼワインでも・・・と思いましたが、「マルセイユに来たら、最初の一杯はこれでしょう!」と言う誰かの一言で、南仏お約束の食前酒パスティスで乾杯!



パスティスのアニスの香りと潮風を感じながらのんびりとしました。

早くも夏の訪れを感じた週末でした。


最近は何をしているかと言うと・・・

ブログ再開後のコメント有難うございました!!

生存を心配して下さっていて嬉しかったです。笑。

さて、昨年10月にリヨンに引っ越しをしてから何をしているかというと・・・


まず毎週一回、ディジョンにあるブルゴーニュ大学のワインの講義を受けています。

ブルゴーニュを中心として、各畑のテロワールとそれに関連した試飲の授業です。

大抵午前中は大学内で授業、午後はドメーヌを訪問し試飲をします。



テロワールをテーマにしているだけあって地質学や地勢学の話も多く、「ジュラ紀中期、バトニアン???」と慌てて学生時代の頃の復習をしたりしています。


また雪の中、ジュラ地方のArboisまで足を延ばしたりもします。



(極寒の中、アルボア一帯の地質の話を30分以上も熱弁される教授。我々の肩には雪が積り・・・。先生!バ、バスの中で話してくださいぃぃ。・・・とはさすがに言えませんでした。)


それ以外の日は、リヨン周辺のワイン産地を巡っています。

リヨン市内からは南へ下ると、コート・デュ・ローヌ最北のワイン産地コート・ロティまでは、車で20分程。北へ30分程上ればボジョレー、と意外と便利にワイン産地に行けるのです。


先日はエルミタージュの生産者を訪問、ラ・シャペルの丘へ登ってきました。思っていた以上の急こう配の先には蛇行しながら地中海へと流れていくローヌ河を眺める事が出来ます。



この地方を訪問される方にはお勧めの場所です。


・・・とこんな感じで過ごしています。


でも、来月には大学の試験と論文提出が・・・。

だんだん焦ってきています。


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