こんにちは ナースakiです😊

 


胃ろうをつくるか迷ったときに


「胃ろうをつくっても

つくらなくても後悔が残る」


ということがあります。

 




どちらの道を選んでも

後悔の気持ちが残ってしまう

というような「ジレンマ」を感じること、

終末期医療の場でよくあるんですね。

 



今日はそのジレンマのお話です✨




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例えば

年を重ね、老衰が進んできた時に

胃ろうをつくるかどうか

迷ったときのことです。




「無理なく自然な形のほうがいいと思い

    悩んだ末、胃ろうはつくらなかった。

 

   だんだん食事量が減っていき

   そのままお看取りとなった」


としますね。そんな時には・・・





もしあの時胃ろうをつくっていたら


「今も生きていてくれたかもしれない」


「今も笑ってくれたかもしれない」


「あの時の判断は正しかったのかな」


というような気持ちがご家族の中に

残ることがあります。

 




逆に





「長く生きてほしくて 胃ろうをつくり

    今も栄養の注入をしている。


    生きていてくれて嬉しいけど

    もうお話は出来ないし

    自分で体を動かすこともできない」


としますね。そんな時には・・・






「胃ろうをつくって延命は出来たけど

    かえって辛い時期を

    延ばしてしまったんじゃないか」


「寝たきりで口からも食べれなくなり

    本人にとっていい選択だったのか

    分からなくなった」


「無理な延命をしたような気持ちになり

    見ていて辛い」



などの気持ちを感じられる

こともあるようです。

 




このようにね、どちらを選んでも

どうしても、どうしても


*後悔の気持ち

*これでよかったのかという不安


を感じてしまうことが、あるんですね。





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じゃあ、どうしたらいいの?!

ってなりますね。




大事な二つのポイントを

お伝えしていきます✍️





① まず一番に


【選択するときは

    自分自身(または家族)で決める】


ということが大切です。



つまり

・人の意見

・社会の風潮やうわさ話

・ネットの情報

などに影響を受けすぎず


自分の考え方や人生の軸となるもの

自分の優先順位をもとにして

「自分で決める」

「家族で決める」ことが大切です✨




リスクやマイナス面については

医療者にしっかり聞いておくこと

も大事です。




もし、主治医と意見が合わなくても

気を使いすぎなくてもいいし

「自分はこちらの道を選びたい」

と言っても大丈夫です

 





② そして次に


【本人にとって益(えき)が多い方、

   なるべく苦痛が少ない方を選ぶ】


ということも大切です。



益(えき)とは:プラス面・良い効果・

それをすることにより期待できること

という意味です

 



一日でも長く生きたい人もいれば

人生の長さよりも生活の質を

優先したい人もいますよね。



ご本人の価値観や人生観により

選択は変わってくると思います。




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どっちを選んでもマイナス面があるのに

先が読めないのに...

100%の答えがないのに...


決めなければいけないのは

やっぱり酷ですよね。。。



 

終末期医療の場では

こんなジレンマや葛藤を感じながらも

前に進んでいかないと

いけない時があるんです。

 



もし、不安にさせてしまったら

ごめんなさいね🙇

 



ただ

そんな現実を先に知っておくことで

準備出来る人がいるかもしれない...


何かのヒントになればな...って

思いながら書いています✨





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胃ろうに限らず、

さまざまな治療に対する

ジレンマがあると思います





*普段から自分や家族の価値観・

    大切にしたいものに興味をもつこと



*治療の決断に迫られるときには

    プラスの面とマイナスの面の

    両方をみて 考えていくこと


を大事にしていただけたらな・・・

と思います。

 

 



なるべく


「後悔が少ない選択ができますように」


「納得して決断できますように」と願って🌠

 

 



今日も命があることに感謝して

歩んでいきましょうね🌈

 









いつも頑張っているあなたを

これからも応援しています🍀

 




今日も最後まで読んでいただき

ありがとうございました🤗