6月になりました。
5月GWの頃に卵の状態でやって来た蚕が、一昨々日の夜から糸を吐き始め、
繭を作り始めました。
我が家にいたのは36匹。
先週あたりは、毎日スーパーの袋一杯の桑の葉を集めても、
朝には袋が空っぽになってしまうので、蚕仲間と
「可愛いんだけど、毎朝空っぽの箱を見て「桑の葉がない~~!!」ってめっちゃ焦るのが、地味にストレスなのよねw」
とお互い励まし合い、鼓舞し合いながら、桑の葉を摘んでいました。」
だいたい1日でこの桑の葉を食べきってしまう。。。
そして、そんな時も密かに心のどこかでは、
「これだけ食べるようになったということは成長がMAXに近づいたということ。そうすると、一週間以内には繭を作り始め、このワシャワシャと食べている姿を見れなくなること」と思い、
少しソワソワ、ドキドキしているのです。
蚕の魅力って、繭になる前のずんぐりでっぷり太ったコロコロの腹の丸さを愛でるところにあると思うのです。
蚕は絹を取るために品種改良された、人のために生きている生き物です。
なので、成虫になっても飛ぶこともせず、交尾して産卵した後、一週間もしないうちに死にます。
幼虫時代も、桑の葉を食べるか、フンをするか、寝てるかの3形態しかありません。
背中を触っても、桑の葉を食べるのを止めるでもなく、もそもそと背中を少し動かしたかと思うと、それで終わりです。
脅威がない環境が生んだ安心感の賜物といったところでしょうか。
野生の虫だったら、一瞬で鳥に食われてアウトです。
ただ、守られた環境で、餌を与えられ、繭を取るためだけに、命がある存在。
だから、こいつらは「野生のやの字」もありません。
安心しきったコロコロです。
そんな敵に怯える発想もなく、安心してクッチャネしてる姿は、
可愛くていくらでも眺めてしまうんですね。
また、繭を作り始めるくらい大きくなると、桑の葉を食べる勢いも凄まじく、
少し離れた場所でも、蚕たちが桑の葉をムシャムシャとかじる音が
微かに聞こえて来ます。
その音が、まさに安心感の象徴なような気がして、
思わずずっと耳を傾けたくなるんです。
でも、成虫になると、
虫なのに飛べない姿に、
人間が命を利用していることを意識するので、
少し複雑な気分になります。
また、ボロボロになりながら、
全身を震わせて交尾したり、産卵している姿は、
そこだけは生き物の本能の姿、本気の姿を見ることになり、
蚕の安心しきった姿に慣れきった私の感覚で
急に命の刹那を感じるシーンを目撃するので、
変化が激しく、
また複雑な感情になり、少し哲学的な気分になります。
なので、蚕の魅力を味わえる時期は、
その繭を作り始める前の時代だと思うのです。
だから、「成長がMAXに近づいたことに気がつくこと=終わりが見えて来たこと」です。
そうすると途端に、
今朝桑の葉を摘む時は
「あと何回こうやって葉を摘んで、食事を与えられるのだろう」
「せっかくなら美味しい葉っぱを。柔らかくて若い美味しそうな葉っぱを」
と一気に心持ちが変わるのです。
あんなに数日前まで
「やばい。あいつら食べ過ぎ。どうしよう。もう葉を集められ気がしない。ストレス」と感じていたのに。
きっと子供達が大きくなって、
一人暮らしのため家を出て行く時とか、
こんな気持ちを感じるんだろうなー、なんて
蚕と自分の子育てを照らし合わせて
桑の木の茂みの中で、しみじみとしてしまいました。
その渦中にいるときには、
大変さや、ストレスと感じているもの、
そんなものに思えるものも、
愛情の別の側面なんだな~って感じます。
だから、怒りっぽい私・器のちっちゃい私がいるのではなくて、
ただ、何かを愛している私がいる、
その別の側面をただ見ているだけなのだな〜ということ。
そう思うと、きっと
あんなに当時イライラしているように見えたり、
楽しくなさそうだったり、
大変そうにしてた母や父も、
めっちゃ私のことを愛してくれていた
その側面があっただけなのだな~と思ったり。
思いがけず蚕の繭作りをきっかけに、
父と母の愛の側面に気がつく出来事となりました。
今回のように、蚕が繭作りを始めた途端、
蚕への愛情に気がつくことができて、
慈しみの気持ちで過ごせるようになったり。
そうやって、物事の見方が変わると、
世界が全く違って見えるようになることって、
実は生きている中で、ちょこちょこと
あると思うのです。
でもそれって、いつ来るかわからないものですよね。
整体は、これまで頑張ってきた体を本来の状態に整えていくことで、
ご自身の持つ本来の姿で、前へ進める体にしてきます。
そうすることで、
本来の自分の進み方で歩んでいけるとき、
心持ちもその人らしい心の働きで、
世界を見ることができます。
そんな時見る世界は、
力が抜け、
リラックスして、
自分らしく生きれる喜びや、自由を感じる世界です。
これまで生きてきた中で、
少しずつ積み重なった、
体の歪みや心の歪みを整えて、
本来のご自身の姿で世界を見る、
Miraclesはそんな世界を見たいと
今、自分の意思として思われている方の
お力にになりたいと思っています。
ご縁を感じられた方と、お会いできるのを楽しみにしています。
~お知らせ~
Miraclesでは、ほぼ月に一回、その月の体の特徴と、それに対応する季節の手当てなどをメルマガにてお伝えしています。
実は、体は季節とともに変化しているのですが、
その変化を滞ることなく全うさせることで、
その時期の特有の不快症状や不調を感じることなく、
健やかに過ごせます。
日常でできる手当てやストレッチなどをお伝えするので
是非日常でお試しください。
メルマガ配信ご希望の方は、こちらから「メルマガ配信希望」と送信ください。
~6月の営業日~
※今月より、「心と体の会」は毎月第二or第三火曜日へと曜日が変更になりました。
※月1zoomレッスン「心と体のリラックス♡季節のセルフケアの会」は今月はお休みです。
・6月15日(火) 10時半〜12時半 畑の家にて
「心と体の会」 2500円 (小学生以下無料)
体と季節、意識、子育て・子育ち、食べることなど、「生きる」ことのいろいろなお話と、野口整体の手当を中心としたお稽古の講座です。
実践していただくことで、だんだんとご自身の感覚が育ち、そこからご自身の体と心の繋がりを感じていただきます。
また、ご自身が体と心を変化させられるという経験を積むことで、ご自身への信頼感や自己肯定感が育っていきます。
お子様連れでいらしていただけます。
整体・セッション・スケジュール
・6月3日(水) 10時半~12時
・6月9日(水) 13時~17時
・6月10日(木) 10時半~17時
・6月15日(火) 「心と体の会」in 畑の家 10時半~12時半
セッション:14時半~17時
・6月16日(水) 10時半~17時
・6月17日(木) 10時半~17時
・6月18日(金) 10時半~17時
・6月22日(火) 10時半~17時
・6月23日(水) 10時半~17時
・6月24日(木) 10時半~17時
・6月25日(金) 10時半~17時
・6月29日(火) 13時~17時
・6月30日(水) 10時半~17時
場所:畑の家
※土日も対応しております。スケジュールは直接お問い合わせください。
※出張も承っております。お気軽にご相談ください。
〜Miracles セッションメニュー〜
・心体セッション 150分 2万7千円
体の状態から体からののメッセージを丁寧に読み取ります。
心理学やキネシオロジー、東洋医学などの視点からそのメッセージを解釈して
受け取っていただきます。
そうした後、心の変化にあわせて、改めて心と体の一致をサポートします。
ご自身がより本来のご自分に繋がり、ご自身に還るためのセッションです。
・整体 45分 おとな6千円 こども(小学生以下)3千円
ボキボキと鳴らさない、優しい圧の手当で体を整えていきます。
強い圧は刺激と同時に反発を生みますが、優しい調和する力で体に触れるとき、
触れられた体がその圧に感応して、ご自身の力で変化していきます。
人が本来持っている力=自然治癒力をを引き出しす整体です。
妊娠中の方や、お子様も受けていただけます。
お子様は、体が敏感で反応も早いため、お時間は短くなります。
それでは雨を感じる情緒あふれる豊かな6月をお過ごしください!
Miracles かどのあきこ