2018年5月にigA腎症と診断された。  

それから2019年3月に人工透析になるまであっという間だった。

パルス療法も受けて、扁桃腺の摘出も検討しているうちにあれよあれよとクレアチニンは上昇し、

透析にそなえてシャントも早めにつくった。

そのころ担当の医師に移植の話はきいた。

正確には早い段階で透析や移植のことは頭にいれといてね…と言われていたが、正直ピンとこなかった。

いよいよ透析開始も間もないころ、父から腎移植の話が持ち上がった。

地元の大学病院を紹介されて受診したけど、私は骨盤内にデスモイド腫瘍がある。それを理由に

診察は5分もなく

「移植は無理ですね。免疫抑制剤がデスモイドにどう作用するかわかりませんから…」

とあっけなく断られてしまった。

 

それから私の透析生活は始まった。

いまはまだ尿もでるし、以前のような生活はできなくなったけど、それなりに…

ほんとそれなりに透析生活、子育て、仕事となんとかやってきた。

5年間が経ってあるとき、移植はほんとにもう無理なのだろうか???という話が持ち上がった。

父はその時74歳。

年齢的に無理でしょ…と思いながら地元ではない遠方の〇大病院に電話をかけてみた。

「80歳まではやってますよ。その人の体の状態によりますが。」

そこから移植へ向けて話が進みはじめた。

 

2024年6月に初めて〇大病院受診。

移植をするためにはドナーもレシピエントもそれぞれ必要な検査がいくつもあった。

ひとまずレシピエントである私は

がん検診、歯科検診、耳鼻科検診、(これは地元の病院で行ってくださいとのこと)

そして〇大病院では採血、胸部レントゲン、心電図、呼吸機能検査、腹部CT、心エコー

心筋シンチ、頚部エコー、膀胱造影、循環器内科受診

そして地元の病院では移植を断られた原因のデスモイドを診てもらうために腫瘍内科も受診した。

 

正直これらの検査がすべてクリアするとはお思ってもみなかった。

「すべてクリアです」

と言われたときはほんとに嬉しくて、一人で帰りのランチにお祝いした。

それはちょうど8月くらいだったと思う…

 

これからが腎移植にむけてスタート。

igA腎症で人工透析になった私はドナーである父からもらった大切な腎臓もigA腎症になってしまう

可能性がある。

そのリスクを少しでもなくするために腎移植をする前に扁桃腺の摘出は絶対条件だった。