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~ バスルーム、つづき ~
院長様 …
薔薇の香りのシャンプーの泡と … チャン先輩の長い指がとても気持ち良いいです …
あっ、そう言えばチャン先輩の婚約者だと言っていたユ・ヘイ先輩 …
とっても素敵な薔薇の香りの香水をつけてました。凄くスタイルも良くて、お姫様みたいな人だったけど …
チャン先輩の事が、本当に好きそうでした。こんな所を見られたら、ヘイ先輩が傷つきますよね …
ヘイ先輩の事、チャン先輩はどう思ってるんですか …
もしかして前は恋人同士だった … ?
こんな風に、ヘイ先輩にも一緒にお風呂に入って頭を洗ったり …
『側に居てやる』って言ったりしたんですか、チャン先輩 …
イ、イヤ … そんなの …
「イヤッ … チャン先輩っ … 」
ビクビクッ …
「な、何だ、急にデケェ声出すなよ、ビックリすんだろうが … 」
あ、あれ … 私、寝てたの …
「あ、あの … チャン先輩、私 … 」
「ああ、俺の指テクでイカれちまって、気持ち良さそうに眠ってたぜ … 」
イカれてなんかいませんけど … 今日は山の中を歩き回って疲れたから …
あ、あ、あ … バスタオルが …
「チャン先輩っ、タオルがめくれてるんですけどっ … 」
見られましたよね、やっぱり …
「み、見てねぇよっ、頭ぁ洗い終わったから、身体を洗ってたんだっ … 」
「見ないで身体を洗える訳ないじゃないですかっ … 」
身体中、泡だらけです … お腹も、足の間も、膝の下も …
「別に、見なくたってぇ手探りで洗えるさっ … 」
それは … 慣れてるから …
「ヘイ先輩や、他の女の人にもしてあげたからですか … 」
あっ、私ったら何を … そんな事を気にしても仕方ないのに …
「コ・ミニョ、お前ぇ … 」
「す、すみません … 何でもありません。今のは忘れて下さいっ。後は自分で洗いますからっ … 」
恥ずかしい … チャン先輩が過去に誰と付き合ってたとしても、私には関係ないのに …
ムギュウゥゥ …
チャン先輩 … そんな風に抱きついたら泡がついてしまいますよ …
「お前ぇ、もしかして妬いてんのか」
「や、妬いてなんかいません … 」
ヤキモチって、よく分かりません …
「嘘つけ … 膨れっ面してんじゃねぇか、ただでさえガキくせぇのに」
よ、余計なお世話です …
「膨れてなんていません。見ないで身体を洗えるなんて、慣れてるんだろうなぁって思っただけです … 」
本当に、それだけです …
「じゃあ、何で半べそなんだよ … 」
「な、泣いてなんかいません … 」
ヘイ先輩の泣きそうな顔を思い出したから、胸が痛くなったんです …
「いや、泣いてる … お前ぇはすぐ思ってる事が顔や態度に出るからよ。俺が、どの女にもこんな事してんじゃねぇかと思ってんだろ … 」
チャン先輩って、いつもふざけてるのに鋭いんですよね …
「はい … 少し、そう思いました … 」
「やっぱりか … お前ぇはなぁ、考えてる事がスケスケなんだよ … 」
「な、何ですか、スケスケって … 」
人をレースの下着みたいに …
「ごまかしたってぇ、バレバレなんだから聞きてぇ事があんならハッキリ言え、お前ぇに嘘はつかねぇから … 」
「はい … チャン先輩、それなら1つだけ聞いていいですか … 」
「ああ、何でぇ」
「チャン先輩が今、好きなのは … 」
それは、誰なんですか …
「聞きてぇ事は、それだけか … 」
「はい … 」
ムギュウゥゥ …
チャン先輩、背中が熱いです …
それに力が強くて、少し苦しい …
「確かに、お前ぇと出逢う前に『女』はいた、一人や二人じゃねぇ … それをイヤだと思われちまったら、俺ぁ言い訳できねぇ … 」
「チャン先輩、それはいいんです。私は『今』の事を聞きたいんです … 」
『過去』はもう変える事は出来ないから『未来』を作り出す『今』の事をチャン先輩の口から …
「そっか … でも、これだけは言わせろ。ヘイとは何でもねぇんだ。親同士が知り合いで、アイツが勝手に俺を婚約者に仕立ててぇだけだ … 」
良かった … ヘイ先輩の事、好きではないんですね …
「はい … 」
「それと … こんな厄介な手間のかかる女は、一人も居やしなかったぜ … 」
や、厄介って …
「はい … 」
「そんで、この俺が何回『好きだ』って言っても理解しねぇ女は、お前ぇぐれぇだ … 」
り、理解って …
「チャン先輩 … 」
「まぁ、お前ぇの為なら何度でも言うさ。俺の『今』をお前ぇにやる … 」
それって …
「どういう意味ですか … 」
「さぁな … 」
クルッ …
えっ、ま、前に回転させられました …
ムギュウゥゥ …
「チャン先輩 … 」
「こういう事だ、鼻で息すんだぞ … 」
院長様 …
チャン先輩と私は唇同士を重ね合い、白い泡だらけの中で『今』を一緒に過ごしました …


