~ テギョン&ミニョの甘い生活 4 ~ | ファン王国物語 

ファン王国物語 

韓国ドラマ「イケメンですね」の二次小説で「ファン王国」というパラレルな世界のお話です。おなじみのドラマのキャラクターが、様々な役柄で登場します。このブログを読んでドラマに興味を持って頂けたら、ぜひ見て下さい。きっと貴方の毎日が変わります、私のように。



~ バスルームの中 ~





「アンマ~、チャプチャプ~」


「マテ、風邪を引きますから、肩まで入りましょうねぇ … 」


「アンマ~、ウキャッ、ウキャッ … 」


( チッ、ミニョが少しも俺の方を見ない … やはり、マテとは別々に入るべきだった、面白くない … )


元々、テギョンとミニョの二人で入るにも、広くてゆったりとしたバスルームだったが …


マテは、裸のミニョの胸に抱かれ、ここぞとばかりに甘えたい放題。


ミニョに関してはどこまでも貪欲で幼児化するテギョンは、同じ湯船に浸かっているのに、とてつもない疎外感を感じている。


『まだ赤ん坊だから仕方ない』


… そんな事は、微塵も思わないヤキモチ妬きテギョンは、口を尖らせながらマテをミニョから取り上げた。


「俺がマテを抱く、お前は先に身体でも洗っていろ … 」


せっかく3人で入っているのに、不機嫌そうなテギョン。ミニョもさすがに呆れて溜め息をついた。


「テギョン様 … 何か怒ってますか」


怒っているのではなく、自分に構って欲しいだけだと素直に言えるテギョンなら、何も苦労はしない。


「フン、何でもない」


その尖らせた口は、決まってヤキモチを妬いている時の顔だとミニョも知っている。


こうなると、後々まで説教がましくなる事が多いテギョンを何とか宥めるため、ミニョは素直にマテを手渡した。


「はい、分かりました。テギョン様、マテをお願いしますね … 」


チュッ …


その腕の中にマテを預けながら、テギョンの頬に軽くキスをすると …


「こっちもだ … 」


… と、当たり前のように反対側の頬へ同じ事をせがむテギョンに、ミニョはクスクス笑いながら、その通りにした。


細身でありながら毎朝のトレーニングを欠かさないテギョンは、軽々とマテを片手に抱きながらミニョを引き寄せると …


「もう充分に甘えただろ、次は俺の番だ。マテ、あっちの窓際を見ていろ」


「ムキィィ~、アッパ~、ムムム … 」


と、マテの頭を窓のある方へ無理矢理に向かせ、テギョンは自分の胸元でじっとしているミニョに、濃厚なキスを繰り返した。


テギョンは一向に止める気配はなく、二人の舌と舌が絡み合う音がバスルームに響き渡る。


当然、今度はマテが不機嫌になり …


「ムムム … アンマ~、アンマ~」


… と、抱っこされたいとばかりにテギョンのジャマをしてミニョを呼ぶ。


「あの … マテが … 呼んで … 」


唇と唇の隙間から吐息と共にミニョの声が漏れるが、テギョンは聞き入れずに熱い口づけを続け …


その脳内には昼間、女医に聞かされた『男女の産み分けのコツ』がグルグルと回っていて、具体的な作戦会議が今、まさに開かれている。


( このバスルームで出来るだけ、ミニョをその気にさせて … )


この愛して止まない妃コ・ミニョの事だけは、どんな綿密に立てた計画もたった1回の軽いキスで狂わされ、その笑顔で怒る気力もなくしてしまう。


この俺がこんなに想っているのにと本当はミニョを責めたくても、後は『数打てば当たる』『神頼み』という、頭脳明晰なテギョンらしからぬ他力本願で挑むしかない。


「ミニョ、ちょっといいか … 」


「はい … 」


「お前もマテと同じように、次は王女が欲しいと思うか … 」


マテはともかく、ミニョもそう望むなら可能性に賭けてみたい気もする。


「はい … どちらでも構いませんが、女の子は父親に似ると言いますから、逢ってみたいとも思います」


頬を赤らめて自分を見上げるミニョに似ている方が嬉しいなどと、思いながらも …


ミニョ自身にそう言われると、女医のアドバイスが頭によぎる。


「コホン … ミニョ、この後で早めにベッドへ入るぞ … 」


「は、はい … 」


テギョンお得意の『早めにベッドへ入る』は、『いつもより濃密に二人の時間を過ごすぞ』と言う意味で …


ミニョも嫌ではないが『明日の朝、起きれるかしら』などと考えてしまう。


「アッパ~、ムムム … 」


テギョンの魂胆を知ってか知らないでか、マテが訝しげに二人の顔を見ている。


「コホン … マテ、お前は弟ではなく、妹が欲しいんだろ … 」


「アッパ~、ウキャッ、ウキャッ … 」


途端に機嫌良く笑い出すマテは、そうだと言いたいらしい。


「そうか、それなら俺とミニョのジャマをするな。お前の望みを叶える為の出来る限りの努力をしてやる … 」


「ムムム … アッパ~、アッパ~」


マテは『仕方ないなぁ、分かったよ』とでも言いたげに、テギョンの腕に抱かれて大人しくしている。


( よし、マテを早く寝かせるぞ … )


手早くマテの身体をキレイに洗い、何とか疲れさせる為、湯船の中で手足を動かすように促す。


テギョンに遊んで貰ってるつもりのマテは『ウキャッ、ウキャッ』と、何も知らずに喜んでいる。


「ミニョっ、マテに飲み物を与えて眠らせて来る … このまま待ってろ … 」


「あ、はい … 」


ザバッ …


テギョンはマテを抱いたままローブを羽織り、バタバタと慌てた様子でバスルームを出て行った。


王子としては完璧なはずなのに、愛する妻子の為に奮闘する夫としての姿は、かなり不器用でぎこちない。


「ウフフ … テギョン様、早くして下さらないと、のぼせてしまいます … 」


ミニョは、久々にこの場所でテギョンと甘い時を過ごせる予感がしている。


全身くまなく薔薇の香りのソープで洗い上げ、再びテギョンがバスルームへ戻って来るのを待った …




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