→ ここまでのあらすじ ( 随時、更新 )
→ 登場人物紹介 1 登場人物紹介 2
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何でなんだろ …
ヨンファ先輩達に『俺様ゲーム』でキスを急かされて困ってたら …
大嫌いだったはずのチャン先輩の顔が、いきなり現れて …
私は気がついたら抱きついて、自分からキスしてしまいました …
急に立ち上がったから、頭がフラフラして気が遠くなって …
キス … ? あれ … ?
最初は確か、お店にチャン先輩は居なかったのに、どうして私の目の前に居たんだろ …
ああ、先輩達にたくさんお酒を飲まされて酔っ払ってたから、私は幻が見えたんですね …
そうそう、チャン先輩があのお店に来てくれる訳ないんです …
だって『俺は行かねぇから、お前ぇも行くんじゃねぇぞ』って、地学の講義の後に言われてたんだった …
『お前ぇなんかが行っても、あのノリについていけねぇで困るだけだぞ』って、先輩の行った事は本当でした …
皆さん、優しくしてくれたし、出されたオカズも美味しかったけど、あの俺様ゲームは私には無理です。
好きでもない人と、キスなんて出来ません。そうですよ、ましてや唇にしろだなんて、私にはとても …
えっとキス … チャン先輩の顔に … いえ … 唇に … 私 … 自分から … しちゃいました … ええ~っ … 嘘っ …
ガバッ … ハッ、ここはどこ …
「ど、どうしましょう … 」
「何がだよ」
えっ、この声は …
「チ、チャン先輩 … ですか … 」
「他の男に見えんのか」
や、やっぱりイジワルなとこが、チャン先輩に間違いないですっ!
「見えません … チャン先輩です」
「分かってんならいい。ほれ、これを飲めよ」
何、これ … 青い瓶 …
「あ、はい … 」
「心配すんな、こりゃ水だ。俺ぁ、奴らと違ってどんくせぇ女に、酒なんか飲ませねぇよ」
ど、どんくせぇって … また、言いましたね … でも …
「あの … チャン先輩、何でお店に来てくれたんですか … 」
「人の話を聞いてねぇ女が、フラフラどこをほっつき歩いてるか探してたんだよ」
ほ、ほっつき歩いてなんか、いませんけど … ここはどこかしら …
「あっ、チャン先輩、ここは … 」
「ああ、学生寮に近い穴場のベンチだ。金曜の夜はミジャさんも大目に見てくれるみてぇだが、1年の女がベロンベロンに酔っ払ってたら目ぇつけられんぞ … 」
えっ、本当に … それは困ります。寮母のミジャさんには4年間、お世話になるのに …
「ベ、ベロンベロンになんか … 」
「お前ぇ、ここまで誰が担いでやったか覚えてねぇのか … 」
た、確かに … ここまでの事は、ハッキリとは思い出せないです。
「もしかして … チャン先輩に、迷惑をかけましたか」
「迷惑だぁ~?」
ギュウゥゥ …
あっ … 私、チャン先輩に寄りかかってる … し、しかも恋人同士みたいに肩をギュッと掴まれてる …
に、逃げなきゃ … でも、まだ身体に力が全然、入らない …
「は、はい … あの食事会のお店から、ここまで私を運んでくれたんですよね … やっぱり … 」
あ、歩けたのかな … 私 …
「ああ、お前ぇ、しこたま飲み食いしたろ、重かったぜぇ」
「す、すみません … 」
ええ~っ、やっぱり、オンブされて来ちゃったのかな … しばらくは文句を言われそう …
「あのなぁ、いくらお前ぇでも何だ、食事会ってよ」
「だって、ユリさんが『1年生を歓迎する会』だって言ったから …」
夕飯を皆さんで食べる会だと思ったんです。高校生の時には、院長様にもミナムオッパにも夜に外出なんでさせて貰えなかったし …
「この、バカ女っ!夜に誘われんのはただの『食事会』じゃなくて『飲み会』だっ、覚えとけっ!」
そんな … 怖い顔しなくてもいいじゃないですか …
「はい … 」
「今後は、俺と一緒じゃなきゃ、ああいった飲み会は出るんじゃねぇぞ」
言われなくも、もう出ません … 今回で懲りました … あのノリにはとてもついていけません。
「はい … 」
「お前ぇは、本当に何にも分かっちゃいねぇ … 携帯もねぇから、いざって時に連絡も取れねぇし … 」
「すみません … そういうものは、教会では支給されなくて … 使い方も分からないですし … 」
携帯を持っていたら … もっと早く助けてくれたんですか …
「ああ、怒鳴って悪かった … だけどよ、酒の席じゃ下らねぇゲームは当たり前ぇなんだ。お前ぇは、あ~いうの苦手だろ」
「はい … まさか、あんな要求をされるとは思ってませんでした … 」
好きでもない人とキスなんて …
「お前ぇ、奴らに何て言われてたんだ … その … ゲームの条件 … 」
えっ、ここで言うんですか …
「俺様になったヨンファ先輩に、自分なら頬、他の人なら唇にって … 」
「ふ~ん、それだけか」
いえ … この中で『好きな男』にキスしろって言われました … そしたらチャン先輩の顔が浮かんだんです …
「は、はい … 」
「お前ぇは、嘘がつけねぇ女だなぁ」
「えっ、嘘なんて … 」
ちょ、ちょっと省略しただけで、私は嘘なんかついてません …
「まぁ、いいさ … ヨンファの奴の頬より、俺の口の方が良かったってぇ事には違いねぇからなぁ … 」
「そ、それは … 」
「何だ、正直に言ってみろよ … 俺の事、好きになったんだろ、コ・ミニョ … んんっ ?」
そ、そんな事 … 言われても …
「わ、分かりません … 」
「お前ぇ、今日、鼻ぁ詰まってるか」
は、はぁ~? は、鼻ですか …
「は、鼻って … 」
こんな時にチャン先輩は、何て事を … せっかくドキドキしてたのに …
「鼻で息吸えるかって聞いてんだよ」
「吸えるに決まってんじゃないですかっ!多少は酔ってますが、風邪も引いてませんし … 」
な、何を言わせるんですか … チャン先輩のバカ …
「へへっ、上等だ … さっきのお返しだ、俺ぁヤられたら倍返しする主義だからなぁ … 」
「えっ、あぁ … 」
院長様 …
また肩をギュっと引き寄せられたと思ったら … チャン先輩の唇が落ちて来ました …
そればかりか私の口の中に、どんどん遠慮なく入って来ます …
私はまだ頭がフラフラでチャン先輩の事、拒否できません …
でも、何ででしょう …
強く抱き締められてるのに、身体が浮いてるみたいな感じです … こんな時はどうしたらいいんですか …


