~ 初めての朝食・・・ミニョ ~ | ファン王国物語 

ファン王国物語 

韓国ドラマ「イケメンですね」の二次小説で「ファン王国」というパラレルな世界のお話です。おなじみのドラマのキャラクターが、様々な役柄で登場します。このブログを読んでドラマに興味を持って頂けたら、ぜひ見て下さい。きっと貴方の毎日が変わります、私のように。






院長様 … 私の毎日のお祈りが、足りないのでしょうか …


何で入学早々、こんな人と朝御飯を食べなければいけないんですか …


しかも、毎朝って気が滅入ります …


ユリさんにサークルの事を断りたくても、後ろでカートさんと嬉しそうに話していて、とても言い出せません。


「おい、コ・ミニョ、そこの緑のトレーを一枚取れよ … 」


「えっ、あ、はい … 」


そう言えば並んでる人は、皆さん持ってるみたいですね … 大きな四角い緑のトレーだけど …


「ここの食堂はなぁ、朝はセルフで好きなオカズを自分で取るんだ」


「あ、は、はい … 有難うございます、チャン先輩 … 」


「フフン、やっと覚えやがったな。遅ぇんだよ、コ・ミニョ … 」


す、好きで覚えた訳じゃないです … 貴方が無理矢理、昨日と同じ事するぞって脅したんじゃないですか …


「ほ、放っといて下さい。私も子供じゃないんですから … 」


「そうかぁ、まだ尻は青そうだけどなぁ … 何なら見てやろうか … 」


な、な、何て事を朝から … もう、やっぱりイヤっ …


「結構ですっ!お尻は青くないです」


「プッ、冗談に決まってんだろ。ほら、お前ぇの番だ。好きなの取れよ」


「わ、分かってますっ!」


いくら教会育ちだからって、セルフサービスの意味くらい知ってます。


えっと … 好きなオカズって … ああ、タマゴ焼きも … 韓国のりも … お魚も美味しそう …


あっちにウィンナーも … ハムエッグもある … どれもこれも大好きで決められません …


教会では、自分でメニューなんて選べなかったから、出された食事を食べるしかなかったし …


ど、どうしましょう …


「チッ、しょうがねぇなぁ … 」


「あっ、何をするんですか」


「自分じゃ、選べねぇんだろ。嫌いなモンはあんのか」


「特にはないですけど … 」


「フン、そうかよ。じゃあ、ハムエッグと … タマゴ焼きと … スープもいるだろ … 飯はどんぐれぇ食うんだ」


「あ、ご飯茶碗に軽く一杯くらい」


「よし、オバチャン、飯2つ。大盛りと少なめを頼んだぜ」


院長様 … チャン先輩は、まるっきり同じメニューを私のトレーにどんどん乗せてしまいます …


嫌いな物は1つもないですけど、何か複雑な気持ち … でもどうしたらいいか分からなかったから助かりました。


「チャン先輩 … 」


「ほら、これぐれぇで足りるか」


「はい、有難うございます」


「じゃ、席に行くぞ」


「はい、分かりました … 」


納得はしてませんが、やっと朝御飯が食べれます … お腹が空きました。


「あっ、何だよ … アイツら … 別の席に座りやがって、気ぃ利かせたつもりかよ … 」


えっ、ええっ~、ユリさん … そんなぁ … こんな人と二人にしないで下さい …


また、どんなイジワルされるか … 後でユリさんに言わなきゃ … チャン先輩は酷い事を平気でする人なんです。


「は、早く食べましょう」


「好きにしろよ」


「好きにしますっ!」


もう、いちいち頭に来ますね … あ、お祈りしなきゃ … こんな気持ちでは、神様に笑われます …


神様 … 院長様 … 今日1日を無事に過ごせるよう、私をお守りください。


んんっ … ?


何か視線を感じます … って、チャン先輩ったら、何でじっと私を見てるの … 早く食べればいいのに …


「何でぇ、もうお祈りはおしまいか」


「いえ、やりにくいので … 私を見ないで下さい … 」


「俺が何を見ようと勝手だろ … 」


「そ、そうですけど … 」


ムムッ … お祈りしてる最中に … また、この人は怒らせるような事を …


「ああ、腹が減ったなぁ … 」


「食べればいいじゃないですか … 目の前にあるんですから … 」


何を言ってんのかしら … この人 …
も、もう無視したいです …


「お前ぇが喰いてぇ … 」


「は、はぁ … ?」


院長様、チャン先輩の言っている事が分かりません … が、外国語で話されてるみたいです …


「お前ぇの、そのデケェ胸に喰らいつきてぇって言ってんだよ … 」


えっ … む、胸に … 喰らいつく …


「な、何を言ってるんですかっ!」


ガタンッ …


あ、思わず席を立っちゃった … また回りから見られてる … 院長様、私は変な風に目立ってるみたいです …


「デケェ声、出すな。とりあえず座れよ。俺ぁ、本気だからな … 」


「な、何がですか … 」


「お前ぇを、俺のモンにしてぇって事だ。全然、人の話を聞いてねぇだろ」


私が『チャン先輩のもの』って …


「それって、どういう意味ですか」


「ハァ … やっぱり分かってなかったのか … 手間のかかる女だぜ … 」


ま、また … いつ私が手間をかけさせたって言うんですか … 昨日も今日もぶつかっただけなのに …


「私が何か貴方にしましたか … 」


「いいや、何にもしねぇからだ」


院長様、絶対にチャン先輩は外国人です、言っている意味が私にはさっぱり理解できません …


「何にもって … 」


「この俺が、濃厚なキスしてやっても感じねぇどころか、どつくわ、睨むわ … 名前も覚えてねぇからだ」


男のクセに … まだ、そんな事を根に持ってるんですね …


「名前は覚えました、チャン先輩」


「そんなんじゃ、もう気が済まねぇんだよ … 絶対ぇ、俺の女にしてやる」


それって … どういう意味 …


「もしかして『俺の女』って … 恋人って事ですか … 」


「まぁ、そういう事になるなぁ … 」


「な、な、な … 」


「お前ぇのそのデケェ胸も尻も、俺のモンになるってぇ事さ … 」


院長様 … 私は … ファン大学の悪魔に、目をつけられてしまいました …



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