僕は、ミニョが好きだ …
子供の頃からずっと、ずっとミニョだけしか目に入らない。
ミニョにそっくりなミナムを見て、何度キスしそうになった事か …
オンマに頼んで毎日、タマゴ焼きを入れて貰っていたのもミニョの喜ぶ顔が見たくて …
『誰の為に、タマゴ焼きをねだるのかしら』と分かってるクセにからかうオンマも、ミニョの事がとても気に入ってる …
『ミニョちゃんが、ドンジュンのお嫁さんになってくれるといいわね』って言ってくれてるんだ。
アッパは『医者の資格を取ってから堂々とプロポーズしろ』って言うけど … 自分だって大学在学中にオンマと付き合ってたのに、よく言うよな …
ミニョは可愛いから、凄くモテるんだ … 本人はそれに全く気づいてないから、特定の彼氏は今まで居なかったけど …
僕は知恵を、ミナムの奴は腕っぷしを使ってとことんミニョに群がる男どもを蹴散らして来たし。
当の本人も教会のシスター達から大事に大事にされて、未だに『赤ちゃんはコウノトリが運んで来る』と本気で思ってるらしい …
教会には俗っぽい本はないし、テレビも孤児の子供達がアニメのDVDを見るだけのモニターに過ぎないからな。
あの天使みたいなミニョは、僕がたま~に読むような、衣服を身に付けてない人間の生物学的な本に書いてある事は無縁だ。
いや、ミニョを僕のお嫁さんにするにはそういう知識も必要だから … これは浮気じゃない。
か、顔はミニョだと思ってるし … 身体の構造は同じはずたからね。
小さな田舎町だったから、ミナムとミニョとはこれまで同じクラスで3人いつも一緒だったけど …
高校に入った位からミニョが眩しくて、眩しくて … 5秒以上は見つめてられなくなった。
ミナムの前で何かしてしまいそうで … アイツの性格からして、そんな事をしようものなら、一発や二発じゃ済まない。
たった二人きりの兄妹で、ミナムがどれだけミニョを大事にしてきたか … 親友の僕が一番知ってる。
歌手を目指してるのも『育ててくれた教会のシスターに恩返ししたい』って言ってたけど …
僕のアッパのお酒を内緒で二人で飲んだ時、酔っ払って『ミニョがどんな男に惚れても、恥ずかしくないような嫁支度をしてやりたい』って言ってたの、覚えてるぞ …
そんな心配いらないのに … 嫁入り道具なんて要らない、ミニョは身1つで来てくれればいいんだ。
ミナムはミニョに男を近づけないようにしてきた割に、あの優しげな顔で結構、女にモテて上手い事やってたな。
でも … ミニョを僕のお嫁さんに貰う時は、ミナムの気が済むまで殴られてもいいと思ってるんだ …


