看護師になって3ヶ月の次女。お母さん

まだフレッシュ新人看護師です。


5月の初めの頃、看護師になって2ヶ月目のゴールデンウィークは、

まだ引越しの荷物が運び切れていなかったので

帰宅した時に荷物を整理して、車でアパートへ運んで持って行きました。車



病棟勤務も1ヶ月経ち、仕事にも多少慣れてきたものの、

体力的にも精神的にも厳しい状況に変わりはなく

4月は比較的状態が安定した患者さんを受け持たせてもらっていたものの

5月は認知症の方ばかりの受持ちになり、併せて身体の状態も良くない、人生の最後に近い方も受け持つようになり、

最後の時に立ちあった後、患者さんの処置をしたり、

家族の願いで90代の患者さんの心臓マッサージをしたりと

精神的に辛い看護も経験することになりました。


次女の目標にしていた「患者さんとの心の交流」も現実は難しく

認知症がひどい患者さんが多く

患者さんと話も通じなければ、

看護しようとすると拒否されたりと、対応が難しく

精神的にしんどくて、辛くて

1人で辛い気持ちを抱えたまま仕事をするのが難しい状態でした。ショボーン


次女が仕事から帰宅後の、夜9時ごろに私に電話がかかってきて

1時間ぐらい次女の話を聞いて

共感して、なぐさめて、励ましてという毎日でした。ショボーン


私も仕事から夕方6時過ぎに帰宅して、家事と夫の介護をしながら

次女からの電話に出て、話を聞いて、

それからお風呂に入り、寝れるのは深夜0時ごろと

体力的にも精神的にも、家族のことでする事が多くて、

常に体調が良くなく頭痛が頻繁にあり

毎朝起きた時に既に頭が痛く、鎮痛剤を飲んで出勤して

仕事と介護と家事をして、それから次女の話を聞く生活でした。魂


次女の入職2ヶ月目は

朝7時半に病棟へ行き、その日の受持ち患者さんの情報収集をし

そこから長日勤で18時まで勤務。

でも勤務終了1時間半後の19時半でも終わらず、その後にカルテを書いてと

毎日20時過ぎまで働いて心身共にボロボロでした。えーん


どの病院も同じなのかは分かりませんが、次女の勤務する病棟は内科混合病棟なのですが、

療養病床と緩和ケア病床も一部あり、

年齢と介護度の高い患者さんが非常に多くて、

私が腹膜炎で入院した時の、消化器外科や消化器内科の病棟の様な

動ける患者さんが大半で、看護師さんが患者さんに医療処置をして話している感じではなく

どちらかというと、看護処置より身体と認知症の介護に忙殺されてしまい、

次女に看護技術が身に付くのかという心配もありました。キョロキョロ


一応月に1日は新人看護師で研修の日もあるのですが、

仕事が立て込んでいると、主任から

今日は研修欠席して病棟で1日勤務してと頼まれる事もあり、

点滴の留置の研修も全然参加できなくて、

今の病棟で働くのはもう嫌だと何度も言っていました。えーん


他の病棟の同期は、毎月研修に参加させてもらえるのに、

次女の病棟は次女ともう1人同期がいるのですが

シフトを作る師長か主任が、研修の日を考えてないのか忘れてるのか

研修の日にも長日勤とか入れていて、

研修へ参加できないのです。アセアセ


仕方がないので、仕事が休みの日にわざわざ病院へ行き、

研修を受けた事もあるとのことで、

看護師というのは、ここまで自己犠牲を求められる職業なのかと思うと

そりゃ看護師不足になるわな…タラー

そう思ってしまいます。タラー


それから、普通に働ける常勤看護師がとても少なくて、

朝8時半から16時までのパート看護師さんと時短勤務のママさん看護師さんが病棟の大半を締めていて赤ちゃん

16時から夜勤の看護師が入る17時まで4人ぐらいで何とか病棟を回して(そのうち新人の次女1人)


それで夜勤の看護師さんは18時から勤務ですが、状況を見かねて1時間前からサービス残業してくれてる状況で

その後も長日勤終了の18時には、当たり前なのか一度も帰れず、そのままサービス残業。えーん


患者さんの夕食介助、点滴交換、服薬、トイレ介助、オムツ交換に追われて延々とサービス残業をして、患者さんが寝出して落ち着く20時まで延々と続く勤務。


話を聞けば聞くほど、

次女の勤務する病棟というか、

看護師の世界は、私にはおかしいと感じます。ガーン


夕食の食事介助も、入職2ヶ月目の勤務時間外のサービス残業中の次女が

食堂に認知症の食事介助の必要な患者さん8人を、車椅子で順番に連れて行きます。


患者さん8人の車椅子を並べて

真ん中に次女が立ち、

8人に順番に食事を食べさせていくそうです。ガーン


その話を聞いた時、看護師1対患者7の病棟のはずなのに、

一度に食事介助8人!と驚きと同時に恐ろしくなりました。ガーン


急性期病棟でない病棟の現実を聞いて

次女が置かれた状況を電話で聞く度に

恐怖で体が震えました。ガーン


次女もこんな状況が怖いと何度も言っていて、長く働くのは難しい病院、病棟なんだと感じました。



以前NHKのドラマで

「お別れホスピタル」というドラマがあったのですが、

次女の勤務する病棟はドラマのその病院に状況的には似てるのですが

労働条件と、患者さんの年齢と介護度はドラマを更にひどくした感じで、

ドラマを見てる時も、もやっとした気持ちを感じましたが


次女の話を実際に聞いて、病院の闇というか、看護の闇というか現実を知りました。


家で持病のある高齢の家族を介護できなくなったり、

死期の近くなった高齢の家族を、

家で家族が看取ることに不安を覚えたり

色々と事情があるんだと思います。


本人が自宅で最後を迎えたい、施設で穏やかに暮らしたいと周りに伝えていても

家族や施設が何かあると救急車を呼んで、救急隊が病院を探して搬送。

結果として慢性期の病院に入院して、

看護師に看護と介護してもらい最後の時を迎えるというのが、

今の世の中なのだと考えさせられます。



次女は現実を知らずに今の病院に入職して、今の病棟に配属されて

毎日、自分が自分でなくなった様な

認知症の高齢の患者さんの看護をしているのですが

慢性期の療養病床に入院している認知症の病気のある患者さんの話を聞く度に

自分は人に迷惑かける前に…

色々と考えさせられます。


そんな感じで、親子共にもやもやする入職2ヶ月目でした。