旅の記録
大晦日になってしまいましたが綴ります。

この日はブリュッセルからアントワープへ。
あのブルージュが衰退したあと取って代わったのが このアントワープだったそう。
私は、なんとなくダイアモンドをイメージするだけでしたが。大都市らしい。

この日は聖母大聖堂へ。たのしみ〜。

大聖堂に向かう手前の広場は

朝早いのでクリスマスマーケットが開いてないわけじゃなく、、
そもそもクリスマスマーケットは次の土曜日にあくらしいのです。お国柄ですなぁ。
ベルギーは、12月5日の夜にくるシンタクラースがまず大きなお祭り。盛り上がっていました。クリスマスはまだまだ先ってことね。


あちらの建物は改修中にもかかわらず、覆いが芸術的すぎる。ただの絵の覆いなの。びっくりだわ。


 

聖母大聖堂も 補修中ですが、

荘厳さはつたわります。9世紀からあった聖母礼拝堂の後に12世紀に大きなロマネスク様式の教会に建て替えられたそう。鎌倉時代か。

そのあと火事による焼失、プロテスタントによる破壊、調度品、宝飾品がもちさられたり、と様々な変遷を経て今に至る。歴史を生き抜いてきましたね。


このカテドラルは、あのフランダースの犬のお話の最後の舞台として日本では有名。
工事中の教会前には謎のオブジェが。丸々したネロとイルカみたいなパトラッシュ。イメージ違うなぁ。何故か中国人が建てたらしい。謎、、。


最近は日本でのフランダースの犬 人気から
ベルギーでは未知の小説が知られるようになり(イギリス人による小説だったため)  舞台の特定がすすんだとか。
 
10時の開堂と共に中に。ルーベンス以外にも美術館並みの素晴らしさらしい。時間はたっぷりなのでゆっくり鑑賞しました。

中央祭壇の両脇に

ルーベンスの絵、キリストの昇架


こちらが、ネロが見たとされる キリストの降架。
左側は、マリアがエリザベートを訪ねる場面
右は、幼子イエスをシメオンに預ける場面。素晴らしかった。

いやいやなかなかのリアルさで、お子ちゃまには無理かも。肌色の悪さ。十字架から丁寧に下されるキリスト。


祭壇を横から。

ルーベンスによる聖母マリアの被昇天が祭壇画に。
クリスマスツリーも飾られていますね。よい時にきました。



この日の前日はアドベントの第一主日でしたから、
 
アドベントキャンドルに1本火がはいりました。
青い衣はマリア様の象徴。
リカちゃんぽいマリア様。


こちらは彫刻のマリア様。16世期。小さくみえますが180センチもある。冠には宝石、金のしゃくを持ち、豪華な衣装をきています。この衣装は時々お着替えされるそう。落ち着いて祈れる場所です。


この大理石の聖母子像は優しく可愛らしく、14世紀の宮廷文化の影響。マーズランド地方の巨匠、リエージュの傑作、とあります。
どこかで見たような、、と思ったら、六甲教会にレプリカが寄贈されたそう。阪神大地震のあとに。有難いことです。

主祭壇以外にも、たくさんの祭壇があり、こちらの祭壇には金の豪華な聖櫃。これは修道会の祭壇だけど、

お金持ちだった、ギルドがそれぞれ祭壇を持っていた時代も。世界史で習った断片的な記憶が蘇ります。

キリがないヨォ。15枚しか貼れないので、続く。