ケアンズ旅行中は飛行機の中やホテルのお部屋の中でいろいろな本を読みました。林真理子さん作の「嫉妬」もその中の1冊です。この本は女性の嫉妬に関する短編集で、学生時代にやたらと男性を惹きつけた女性に関するお話の「エイプリルフール」、大学時代の美貌の友達に関するお話の「女ともだち」、外資系航空会社でCAとして働く女性同士のお話の「スチュワーデスの奈保」、昭和時代の女優のお話の「お夏」、不倫の男女のお話の「お帰り」、パリの高級ブティックに勤める女性のお話の「KIZAEMON」の6編からなります。

 それぞれのお話の詳しい内容は、こちらでは触れませんので興味のある方は是非本を購入してお読み下さい(笑)。林真理子さんの著作は何冊か読んでおりますが、女性の持つ「ちょっとブラック」な面を書かせたら日本一という感じですね。

 女性の嫉妬というと、ストーカーになったり不倫相手の家族を誘拐したりという大掛かりな「怖~い」行為を想像する方もいらっしゃると思いますが、この本に描かれているのはそのようなことではありません。もっと些細な行為・・・でもされる側にとっては真綿でジワジワと首を絞められるかのように効いてくるような、日常生活に潜むちょっとした女性の黒い心と黒い行為が描かれています。

 女性というのは、物心ついた時から常に他人と自分を比べて色々な面で優劣を瞬時に判断し、その判断に基づく自分の立ち位置を決めて生きていく生き物なのではないかと思います。学生時代であれば容貌や学業の出来不出来やクラス内での人気や先生の評価などが判断基準になると思いますし、結婚してからは「どのような夫を持っているか」ということや家庭の経済状態や子供の出来不出来などが大きな判断基準となり、自身の容貌は二の次という感じでしょうか?

 多分男性から見れば「そんなこと比較して意味があるの?くだらない!!」と思うようなことをいちいち比較して一喜一憂しているような気がします。最近は女性も一生仕事を続ける人が増えてきたのでそのような傾向はなくなってきているのかもしれませんが・・・女性の暗黒面を垣間見てみたい男性と、「こんなブラックな気持ちを持っているのは自分だけではないのね」とホッとしたい女性におすすめの1冊です。

あきこクリニックTEL03-5717-3444またはメールinfo@akiko-clinic.com までご連絡お待ちしております。当院ホームページはhttp://www.akiko-clinic.com です。

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