直木賞を受賞した辻村深月作「鍵のない夢を見る」を読みました。私は昔からかなりの読書好きで、高校・大学時代は太宰や三島や世界の名作と言われるモノを片っ端から読んでいました。大人になってからはライトなものばかり読んでいて、好きな作家は東野圭吾と浅田次郎と石田衣良とパトリシアコーンウェルです。そして私はとてもミーハーな人間なので、芥川賞や直木賞受賞作は「とりあえず読んでおかないと♪」という感じで手に取ることが多いです。

 「鍵のない夢を見る」は短編集で第1話「仁志野町の泥棒」第2話「石蕗南地区の放火」第3話「美弥谷団地の逃亡者」第4話「芹葉大学の夢と殺人」第5話「君本家の誘拐」の5話が収録されています。いずれも地方都市を舞台としており、ごくごく普通の人がちょっと魔がさして犯罪を犯してしまうということを描いています。第1話と第5話には女性しか登場しませんが、第2話~第4話までは「どうしようもない男」が出てきます。

 例えば第4話には、たいして努力もしない癖に周りの学生を「思考が停滞している」と見下していて、やたらと大きな夢を語る男子学生が出てきますが、「こういう男の人っているよね~」と思わずうなずいてしまうほど、辻村さんの人間描写は上手いです。若い時に全く夢がないというのもどうかと思いますが、普通は実現できそうな夢を持つか、もしくは大きな夢がある場合はそれに向かって死ぬ気で努力するものだと思うのですよね。でもこの大学生の彼の場合はそのどちらでもなく、自分の夢が実現しないのは周りの人のせいだと思っていて、それが昂じて殺人まで犯してしまうわけです。

 私が一番共感できたのは第5話ですが、この話は子育てをしたことのある女性はみんな「私にももしかしたらこういうことがあってもおかしくなかった・・・」とお感じになるのではないでしょうか?自分の赤ちゃんはとても可愛いし、自分の全てをかけて守らなければならないと思いますが、一人で子育てをしているとふと「自分一人の時間が欲しい・・・」という気持ちになるのは仕方のないことだと思います。私も娘が生後数ヶ月の時に、ぐっすりベビーベッドの中で寝ている娘を置いて急いで一人で買い物に出てしまったことがあるので、この女性の気持ちは痛いほど良くわかりました。

 今の閉塞感あふれる日本社会で、自分や自分の身近な人が犯してしまうかもしれない犯罪について考えさせられる作品でした。30代以上の大人の女性にお勧めの作品だと思います。

 昨日は頂き物いっぱいデーでした。昨日いらした患者様よりお心遣いを頂きました。

 アンリ・ルルーのキャラメルです。ご馳走様でした。また、別の患者様からはべにいもタルトを頂きました。

 おやつに美味しく頂きました。また、別の患者様からはチーズケーキを頂きました。

 人気店にわざわざ並んで買って下さったそうで、とても美味しかったです。ご馳走様でした。取引先の業者の方から残暑伺いを頂きました。

 お豆のお菓子です。ご馳走様でした。

 
 
 先週はお盆前ということで怒涛のような5日間でした。本日日曜日と明日月曜日はクリニックは休診日ですので、家族サービスにいそしみつつゆっくり体を休めようと思っております。来週のグアム旅行の荷物組みもしておかないと♪

あきこクリニックTEL03-5717-3444またはメールinfo@akiko-clinic.com までご連絡お待ちしております。当院ホームページはhttp://www.akiko-clinic.com です。

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