一昨日行われた「第3回JAAS東京Live Forum」の2日目の様子のご報告です。最初は韓国のLim Jong hak先生のプチ鼻形成術HANAKOに関するご発表から始まりました。このHANAKOは私もLim先生から直伝して頂き、当院でも「プチ鼻尖整形」として導入して以来大変好評の施術です。Lim先生は「昔はオープンにして鼻先を寄せる手術や鼻中隔延長術やプロテーゼの挿入も沢山しましたが、今は患者さんが低侵襲なものを求めていることもあり、ほとんどオープンの手術はせずHANAKOを行うことが多いです。そしてHANAKOは大きな合併症もなくオープンの手術と同じかむしろそれ以上の効果を出すことが出来ます」とおっしゃっていました。

 美容外科医の中には「本格的な手術こそが王道で、簡単な手術に走るのは邪道」だと思っている方もいらっしゃいますが、患者さんが望んでいないのにダウンタイムの長い手の込んだ手術を行いしかも合併症を起こしたりするのは、医者の自己満足以外の何物でもないと思います。私ももう少し若くて尖がっていた時は、「難しい手術のできる自分」に酔ってしまい、全例に拡大手術を行っていた時もありましたが、今は患者さんが望む変化を最小限のダウンタイムでシンプルな手術で行うように心がけています。難しい手術を行うことも出来る状態を保ちつつ、なるべく同じ変化を簡単な手術で出せるように新しい方法を模索していくというのが理想なのではないでしょうか?

 弁護士さんによる「Before After写真の掲載など医療広告ネット規制」に関する講義もあり、今まであまり詳しく知らなかった広告の可否についても勉強しました。HPのBefore After写真については、今すぐ掲載禁止になることはないようです。HPに関しては、虚偽の内容を掲載していると問題になるようなので、うちのクリニックは全然大丈夫ですが中には問題となるクリニックもあるようで、それはどんどん取り締まられていくと患者さんに正しい情報のみが提供されることになって良いのではないでしょうか?

 その後はLim先生の「ハイブリッドV-リフト」に関する発表とドクタースパクリニックの鈴木先生によるフェイスリフトの発表があり、マイルド系の治療とハード系の治療の対比が面白かったです。鈴木先生の「日本人のたるみにはふっくらたるみタイプとゴツゴツたるみタイプの2つに分かれる」という発表内容は、とてもよく理解出来ます。そしてこの2つのタイプに同じことをしても同じ結果は得られないという部分も、すごくうなずける内容でした。

 鈴木先生が「マイルドな治療を組み合わせて行っていくと、結局フェイスリフトよりも高くなってしまうので、だったらフェイスリフトをやってしまえばとお勧めしています」とおっしゃられていましたが、確かにそういう部分はあります。たるみに対して一番マイルドな方法と言えばサーマクールやタイタンなどの機械系になるわけですが、タイタンはまだしもサーマクールの治療は高いですからね。でも、私はあまり若い方(30代とか)にフェイスリフトの手術を行うことに関しては反対派です。理由は、若い方には肌の弾力性があり年配の方に比べてフェイスリフトの効果が戻りやすいということと、それに伴って傷が汚くなりやすいことと、フェイスリフトの効果が薄れた時に次の一手が無いことです。もう一度フェイスリフトの手術を行うという選択肢も一応はありますが、きちんとしたフェイスリフトを行えば行うほど2回目の手術は難しくなってしまいますからね。私は30代はスレッドリフトで凌ぐべき年代だと思っています。

 クリニックを13日から随分と長くお休みしてしまいましたが、2日間でかなりいろいろなことを習得してきましたので、今日からさらにパワーアップして診療に臨みたいと思います。お休みを頂いた後はいつも激烈に忙しいのですが、張り切って頑張ります。

あきこクリニックTEL03-5717-3444またはメールinfo@akiko-clinic.com までご連絡お待ちしております。当院ホームページはhttp://www.akiko-clinic.com です。

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