以前にこのブログに書いたことがあったかもしれませんが、私は10年程前にひどい円形脱毛症にかかったことがあります。円形脱毛症というと、「ああ10円玉ハゲのことね」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私の場合はそんなものでは済まなかったのです。

 忘れもしない1999年の春のことでした。「なんだか最近やけに髪の毛が抜けるのよね~春だから毛が生え変わるのかな(笑)」と母に話したところ、母が「どれどれちょっと見てあげるわ」と私の髪の毛を掻き分けて見ました。

 母は真っ青になって「あこちゃん、笑い事じゃない。5cmくらいの大きなハゲが二つもある!!今すぐ病院に行こう。」と言いました。私も母に「ここ触って」と言われたところを触ってみたら、地肌を触れる状態になっていてビックリしました。

 すぐに皮膚科に行き、液体窒素による刺激と、代謝を良くする飲み薬・塗り薬による治療を開始いたしました。けれども、症状は良くなるどころかどんどん悪くなっていき、部分かつらではすぐに隠せない状態になってしまって、全かつらを買いに行く羽目になってしまいました。

 ちょっと髪の毛を触るだけでゴソッと髪が抜けるし、眉毛やまつ毛や体毛までどんどん抜けていき、私は気が狂いそうになってしまいました。「このまま一生髪の毛が生えてこなかったらどうしよう?もう死にたい!!」と毎日毎日泣いて死ぬことばかり考えていました。

 そんな時、「そういえば東大の同級生で脱毛症の研究をしている人がいたなあ。卒業以来一度も連絡していないけど、思い切って連絡してみよう」と思い立ち、同級生の皮膚科の矢野先生に連絡したところ「いつでも僕の外来に来て」と言ってもらえたので、東大病院を訪れました。

 矢野先生は私が他の同級生に見られないように、ちゃんとカーテンを引いて診察してくれて、治療法とそのメリットデメリットについてもきちんと説明してくれました。全脱毛にまで進んでしまう円形脱毛症は、単なるストレスではなく自己免疫疾患なので、免疫を賦活化させる治療が必要です。

 私はムーンフェイスになるのが嫌だったのでどうしてもステロイドを服用するのは避けたくて、接触性皮膚炎をあえて起こさせて、かぶれたところから段々毛が生えてくる治療法を選びました。夏の暑い盛りにもの凄く痒くなる塗り薬を頭皮につける治療を開始したので、痒くて痒くて夜も全然眠れなくなりました。

 でも、接触性皮膚炎を起こしたところから赤ちゃんみたいな毛が生え始めると、嬉しくて痒さも我慢出来ました。この治療を1年近くひたすら続けて、髪の毛が全部生え揃ったら、不思議なことに眉毛もまつ毛も体毛も全部生えてきました。

 先日「脱毛症について教えて欲しい」というコメントを頂いたので、個別にメールをするよりも良いかな?と思って私の体験談を書いてみました。脱毛症に悩む全ての方を、陰ながら応援しております。

 昨日いらした患者様よりドミニクのラスクを頂きました。スタッフの分とうちの子供達の分と二つもです。

 キティちゃんがついていて、娘が大喜びでした。どうもありがとうございます。また、昨日取材にいらしたライターさんから私の大好きな信玄餅を頂きました。

 ご馳走様でした。

あきこクリニックTEL03-5717-3444またはメールinfo@akiko-clinic.com までご連絡お待ちしております。当院ホームページはhttp://www.akiko-clinic.com です。

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