今日の再放送見てくれましたか目






驚愕!リサーチ2007「数字は嘘をつかない」



世界の5人に一人は1日1ドル(100円)以下で生活している。



1日1ドル以下で生活する家族を密着しにブラジル・マナウスへ行きました。





ここは、ブラジル・マナウスの中心にあるメルカドという中央市場。

大河アマゾンからの豊かな恵みや、温暖な気候ので育てられた色とりどりのフルーツや野菜の並び、早朝に関わらず活気に溢れている。




私たちがここに訪れたのは朝の4時。

数人の子供達をが市場から出される野菜の切れ端や魚などをゴミ箱から拾い集めているのを見つけた。



市場の中をキョロキョロと何かを探しながら歩く一人の少女に目が止まった。





私は、彼女に近づき話を聞くことにした。

ここで何をしている?学校は?・・・・・・






彼女の名前はダヤーナ年は12歳。

彼女は、毎朝早起きをして市場に食べものを探してると言う。

ダヤーナが持っているビニール袋の中を見せてもらうと市場のゴミ箱で拾ったまだ食べれそうな野菜がいくつか入っていた。





そして「学校なんていけない・・。家にいる弟や妹たちにご飯を作ってあげなくてはいけないから。」と続けた。



彼女に家までついて行ってもいいか?と聞くと彼女は了承してくれた。



ここから1週間彼女の家族を密着することになった。



ダヤーナの住まいは、市場から歩いて20分ほど離れたところにある、ブラジルでファベーラと呼ばれる貧困街にあった。アマゾン川の流れも澱んだドブの上に建てられた家に母親と弟2人と妹1人と暮らしていた。

※TVや写真では伝わらないけど、このエリアに入った瞬間、ドブ(下水)のにおいはとてもきつかった。


ブラジル全土で貧困街は7077ヶ所あり、彼女が住むこの地域では100世帯500人が無許可で家を建て生活をしている。


お父さんはと訪ねると、 「お父さんは、だいぶ前に出て行っちゃったから、お母さんが働いてるの」と言った。




ドブ川の上に立てられた簡単な作りの木の橋の上を彼女が軽々走っていく

その先に家があるみたいなんだが、とてももろく今にも底が抜けそうで危なかった。

特に雨が降ってしまうとさらに木はやらかくなり本当に危険だった。

一緒に同行したスタッフも底が抜け足がはまってしまい怪我をしたくらいだった。





ダヤーナの家は拾い集めてきた木材を張り集めて造った簡素な家だった。(4畳×2部屋) ダヤーナは帰るなりすぐ弟たちにご飯を食べさせると次は洗濯。


この生活がもう3年も続いている。



※家の屋根にはぽっかり穴が開いていて雨はそのまま家の中に入ってきてしまう状態だった。

床ももろく実は撮影中に弟のフェルナンドがジャンプして着地したとき底が抜けてしまったというハプニングもあった。床の木と木の隙間から下を除くと下水が約1m下で流れている。もちろんトイレの下水も下を流れている。



母親は、家のいっさいをダヤーナに任せ、お手伝いさんの仕事をしている。しかし、母親の稼ぎだけでは4人の子供が十分にご飯を食べることが出来ないためダヤーナが市場に食材を拾いにいっているのだ。




決して豊かとは言えないが、テレビもラジカセもある。生活に必要なものは揃っているように見えた・・・・。


「テレビやラジカセはお父さんが拾ってきた。ガスはお母さんの給料で買える。電気と水道代は勝手に引いてる。この近所ではこれが当たり前。」とダヤーナが言った。




ひと月に 母親の収入は100レアル(6000円) ガス代は40レアル(2400円) 食費は60レアル(3600円) 1日1ドルでは、家族5人は暮らしてはいけない。







ダヤーナが毎日市場から拾ってきた食材が家族の生活を支えている。




弟と妹は1日3回家から少し離れた隣町にある高台の公園へ飲み水を汲みに行く。





丘の上から撮影した、ダヤーナの住むファベーラ周辺。

私が彼女の家を密着して4日目 お母さんがお手伝いをしていたおじいさんが引っ越すことになってしまい、 お母さんの仕事がなくなってしまった。




ダヤーナ12歳。


彼女の仕事は毎朝の野菜拾いだけではない。


毎日ではないが、 空き缶集めもする。


お母さんの仕事がなくなった次の日から、 お母さんの作ったドーナツを町に売りに行くことも始めた。


終わりのない労働・・・。


彼女はこの生活を3年も続けている。


そしてあと何年続ければいいんだろう・・・。


12歳の彼女が一家を支え、子供達を養っている。


12歳の少女が自分のことより先に家族が生きることだけを考えている。


世界ではそんなに珍しいことではないのだ。







次男 ウエリントン(8歳)長男 ジェファーソン(9歳)と妹 パトリシア(6歳)




ダヤーナは「学校が大好きで勉強しているときが一番楽しい」と言う。


ダヤーナは週に2回ほど学校に行くことができる。


そんな楽しい時間が彼女の心を支えている。



彼女は強かった。







「働くことは嫌じゃない。でも本当は毎日学校に行きたい。 将来はこのスラムから抜け出して丘の上に大きな家を建てたい そしては大学へ行ってたくさん勉強をして弱い人を助ける看護士さんになりたい! 家にはお金がないから大学に行かせてもらえないかもしれないけど、 夢は信じてないと叶わないし、夢は絶対にあきらめない だって夢がなかったら、辛い毎日がもっと辛くなるもの。」


そして・・・・・・・・


「お父さんにも会いたい・・・。」と私に話してくれた。





1日たった100円があれば家族が暮らすことができる。

たった100円があれば少女の夢が叶う。   

たった100円がないために世界中のこどもたちが今も働いている。



世界中で働く子供の数 1億6600万人。 1日1ドル未満で生活してしている人口比率西部中部アフリカ55%東部南部アフリカ38%南アジア33% etc... そして世界の15%の子供は働いている。







日本の常識、目線でものを考えると信じられないことはたくさんある。

でも世界ではそれがめずらしくなかったりすり。

私は、個人的にこの業界に入る前からいろんな国へ行ったけど。


まず、大変だ、かわいそうだ、この子たちをどうにかしてしてあげよう。と思う前に

私たちは、今の現状にもう一度感謝して

もっと一生懸命生きるべきではないかと思う。


当たり前のこと

学校、勉強、将来の夢。




世界の現状を知って

今の生活、考えを改めるきっかけになってほしいと思います。



ダヤーナありがとう。



そしてその後のダヤーナは・・・・・・。


「数字は嘘をつかない2」

6月16日(月) テレビ東京 

夜9時から