「ボサノヴァを歌えます」と言える基準は何でしょうか。
本来、ひとそれぞれかと思いますが、
私が「歌える」と言える1つの基準と考えているのは
ポルトガル語の歌詞を
振り仮名なしで読んで歌えること
レッスンでは、すべての歌詞にカタカナで振り仮名をふっていますが
本当は、カタカナを見て歌うのはあまりよくありません
そうは言ってもなかなか難しいので、基本的に歌詞には振り仮名をふっています
スラスラ読めるようになったら、振り仮名は外した譜面に変更します
日本語を見ると、脳はそれが「日本語だ」と判断しますので
発音も日本語になります。
そうすると、ポルトガル語の発音がいつまでも覚えられず
覚えられないと、ポルトガル語を聴き取ることもできないからです。
カタカナの振り仮名を、ポルトガル語と対応しながら覚えてもらえると良いのですが
メロディのことも考えなくてはならないとなると
どうしてもすぐに読めるカタカナの方に目がいってしまいますよね。
ポルトガル語は、基本的にローマ字読みなので
いくつかの特徴的な読み方の基本を覚えれば、振り仮名からは早々に卒業できます。
むしろ英語よりも読み方はわかりやすいかも?
もう1つの理由は、音節の問題です。
例えばBrasil(ブラジル)は、
日本語ではブ_ラ_ジ_ルと4音節に分かれますが
ポルトガル語では、ブラ_ジウ(Bra-sil)と2音節なんです。
音節は、歌詞をメロディに載せる時に関係します。
原則として4音節なら、音符4つに載せられますが
2音節は、音符2つに載ります。
これがズレると、うまくメロディにフィットしなくなり
リズムにも影響してきます。
カタカナを見ていると、音節の違いがわかりにくく
日本語の音節で歌ってしまいがち。
カタカナではなくポルトガル語を読んで歌えるようになると
発音もよくなり、リズム感もよくなりますよ
まずは何度も何度も出てくる単語から、覚えてみてください。
例えば、Você(ヴォセ) とCoração(コラサゥン)。
「あなた」と「こころ」という意味です。
他にも頻出ワードがたくさんあります。
読めると、ボサノヴァを聴いている時に
その単語だけがポンポンと耳に入ってきますよ
ちょっと指南書が欲しいなという方は、
初心者向けのポルトガル語学習本を1冊購入するのも良いと思いますし
NHKラジオ講座を参考にするのもおすすめです。