歌が主役のボサノヴァだけでなく

ハモンド・オルガンによってヒットしたボサノヴァもあります。

 

 

代表的なのは「Samba de verão(サンバ・ジ・ヴェラゥン)」

そのまま英語にすると「サマー・サンバ」ですね。

英題は「So Nice」。

まず1964年にエウミール・デオダートが録音しています。

 

Eumir Deodato「Impulso!」

 

 

その後、1966年にウォルター・ワンダレイも録音しています。

こちらのヴァージョンが最も有名かもしれません。

 

Walter  Wanderley「Rain Forest」

 

 

インスト・ヴァージョンがあまりに有名なので

私は当初「この曲はインストで、歌詞はない」と思っていたくらいです。

いえいえ、ちゃんと歌詞はありますよ!

 

 

サマー・サンバ(原題「Samba de verão」)の作者はマルコス・ヴァーリ。

こちらは1965年リリースで、エウミール・デオダートがアレンジを担当しています。

 

 

 

もともとのポルトガル語歌詞は、兄弟のパウロ・セルジオ・ヴァーリが書いていますが、

これもまた英語歌詞はノーマン・ジンベルです。

やはりちょっと原曲とはニュアンスが違うんですよね...

これはまた別記事にて書きたいと思います。

 

 

「Samba de verão」は、たとえ歌詞の意味がわからなくても

ウキウキするようなメロディーとリズムがとても耳馴染みが良い曲です。

色々なアーティストが歌っていますので、お気に入りをぜひ見つけてください。

 

こちらはカエターノ・ヴェローゾの「Samba de verão」

 

こちらはマルコス・ヴァーリ本人がピアノを弾いて、

2コーラス目をポルトガル語で歌っています。

 

 

ちなみに私の知る限りでは

ジョアン・ジルベルトは、この曲を歌っていないんです。

ジョアンが歌ったら、どんな風になっていたかな〜と考えたりします。