「喉を鍛える」ときくと

応援団のように大声を張り上げるイメージがあるかもしれませんね。

 

声を使う職業の方は、知らず知らずに鍛えているのもありますが

間違えた使い方(鍛え方)をすると、声枯れやポリープなど不調の原因になりますので

使えば良いってものでもないのですが

 

プロの歌手でも、年齢を重ねるとだんだん声が出なくなってきたり

キーが下がったりします。

ジョアン・ジルベルトも晩年はキーが少し下がっています

 

中には全く衰えを感じさせないプロもいますが、

それは相当な研究と努力の結果でしょうね。

 

 

声帯も筋肉なので、適度に使っていないと衰えて

どんどん声が出なくなってしまいます。

 

 

コロナ禍になった時、歌のレッスンは軒並み中止になりました。

ライブハウスもお店を畳んだところも多いです。

カラオケもダメでしたよね。

 

私のレッスンも、コロナ蔓延期には3か月間は閉鎖しました。

ご心配で休会される方もいらっしゃったし

明らかに歌うことは減りました。

 

その後、少しずつコロナも収束し

生徒さんたちも戻ってきてくれましたが

あまり声を出せない数年間というのは、かなり特殊な環境だったよな〜と思います。

もうあんな世界には戻りたくない悲しい

 

 

あの頃、運動不足にならないように

1日1回は散歩に出かけたり、Youtubeで運動したりしていた人も多かったですよね。

 

 

声に関しても同じで、

別に歌わなくても発声練習しなくても、喋るだけでもいいんです。

声を使うことは、喉を鍛えることにもつながります。

声を出すという作業を毎日続けることは、大事だなと思いました。

 

 

 

そういえば、プロ歌手も、かなりおしゃべりだったりしますよね。

ラジオの番組を持っていたり、ライブのMCが長くても好評だったり。

 

あんなに喋って歌って、よく平気だな〜と思うのですが

そういう方は、もともと声の使い方が上手なんでしょうね。

私なんぞは歌うよりも、少人数で喋る、電話で話す方が喉が疲れます。

大人数に向けて喋る時は歌う時と同じ発声になるようで、あまり疲れません。

 

体に負担をかけずに響く声、相手の心に届く声を出せるというのも

ある種、ひとつの才能なのかもしれません。

 

 

歌うのをお休みしていて

以前より声が出なくなっちゃったな〜という方も

歌い始めれば少しずつ声帯も潤滑に動き出しますので

無理のない範囲で、諦めずに歌を続けてほしいなと思います。