ヴォーカルのレッスンする時には、
モデルとなる曲を指定して聴いてきてもらいます。
本来、ボサノヴァは大勢で合唱するような音楽ではないので
個人個人が好きなように歌って良いのですが
歌い手によって歌い方が違うので
生徒さんがそれぞれ違う歌手をお手本にしていると
どう歌っていいのか混乱してしまうからです。
まずは一番オリジナルメロディに忠実な歌い方を覚えてから
個々で好きなようにアレンジしてもらいます。
お手本を選ぶ際には、なるべくオーソドックスな歌い方で
あまりメロディを動かしていない歌い方のものを選びます。
最適なのは、小野リサさんです。
私がよくお手本として使っているのは、下記の2枚。
和訳や解説も載っていますので、とても参考になるCDです。
私がボサノヴァを歌い始めた頃は
教本や、教えてくれる先生などは皆無でした。
リサさんも、まだスタンダードばかりのアルバムは出していなくて
オリジナルやツウな名曲を歌ったアルバムをリリースされていたので
それらも聴いていましたが
スタンダードは、ジョアン・ジルベルトのCDを聴いて覚えました。
でも、当時はポルトガル語もわからないし読めない
仕方がないので耳で聴いた通りにカタカナで全部書き出して
それを丸暗記という無謀な方法で覚えていました。
それも有効な方法の1つではありますが(いわゆる耳コピですね)
時間もかかるし、他の曲に応用が効きません。
そこで、ポルトガル語、ギター、発声をそれぞれ別の先生に習いに行って
3つを少しずつ融合させて行きました。
今は、それらをまとめてみなさんにレッスンしていますので
効率は良いと思いますよ
まずは基本となる歌い方をマスターして
そこに個性をプラスして行きましょう