- 動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか/福岡 伸一
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著者のかたは
以前も紹介しましたが
生命科学者のかたで
題の「動的平衡」とは
生命・身体のあり方を
さしています。
とても
流動的なものとして
とらえられていて
それが
最新科学の知見から
きている、というのが
とてもおもしろいです
いくつか
気になったところを
覚書に
ひらってみます。
・年をとると一年がはやく過ぎるのは
「分母が大きくなる」からではない。
実際の時間の経過に
自分の生命の回転速度がついていけてない、
ということなのである。
・脳にかけられた「バイアス」
脳が直感的に見ているものというのは
ないところにあるのもを見、
ランダムなものの中に
強引に関係性を見ている場合がある。
ところがわたしたちは
自分の脳の癖に気がつかないのである。
~ランダムからパターンを読みだす「勘の良さ」~
・・・自然の持つ複雑な精妙さや微妙なズレなどを
消し去ってしまうこともある。
・「わたしたちを限定する生物学的制約から
自由になるために、わたしたちは学ぶのだ」
・脳でデフォルメ加工
脳のほんのわずかしか使っていない
→世界のありようをごく直感的にしか見ていない
苫米地さんの言ってることと
同じようなことを
おっしゃってますね(^v^)
・個体は感覚としては
外界と隔てられた実態として存在するように見える。
しかしミクロのレベルでは
たまたまそこに密度が高まっている
分子のゆるい「淀み」でしかないのである。
・環境は常にわたしたちの身体の中を
通り抜けている。
・容れ物と呼んでいるわたしたちの身体自体も
「通り過ぎつつある」分子が
一時的に形作っているにすぎない。
・そこのあるのは
流れそのもの
・流れ自体が「生きている」ということ
・生命の特異的なありようを
「動的な平衡」
「生命とは動的な平衡状態にあるシステムである」
・生命というシステムは
その物質的構造基盤に依存してるのではなく
その流れがもたらす「効果」である。
生命現象は構造ではなく「効果」なのである。
これらのことを
述べるにいたった
生命科学の知見も
本では書かれています。
おもしろい、です