前回、紹介した本の中で
マレー島に住む、セノイ族の夢分析の方法について
紹介されてたのが
おもしろかったです(^v^)
まるごと引用します。
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セノイ族は少なくとも数世紀にわたって、警察、監獄、精神病院の類を一切必要とせず
すべての成員が平和に暮らしてきた、きわめて珍しい部族である。
この部族を長年にわたって丹念に調査した人類学者スチュワートは、
その秘密が彼らの夢分析の能力にあることをつきとめたのである。
セノイ族は夢を非常に大切にする。
朝食の時間に、年長者は幼少の者たちの語る昨夜の夢について耳を傾けて聴いてやる。
そしてたとえば、小さい子が、どんどん落下していく夢を見て恐ろしくて目が覚めてしまったなどと語ると、
父親は「それは素晴らしい夢を見たものだ。
ところで、おまえはどこへ向かって落ちていった?
途中でどんな景色を見た?」と聞く。
子どもが怖くて何も見ない前に目が覚めてしまったと言うと、
それは残念なことなので、次に機会があれば、もっとリラックスしてみるようにと励ますのである。
そんなことをしても何にもならないと思われるだろうが、
実際に、その子は次に落下する夢を見たときは、
睡眠中でも前に言われた父親の言葉がどこかに残っていて、
落下を恐れず、それをより十分に「体験」できるようになるのである。
そして、その内容を報告すると、
年長者はそれを詳しく聴いてくれ、次の体験へとつなぐような助言を与えてくれる。
まさに、セノイ族の人たちは「夢を生きる」ことを文字通り行っている。
夢に対するこのような態度は、
自分の夢を傍観者として「見る」のではなく、
それを主体的に「体験」し、深化して自らのものとするもの、ということができる。
このような「体験」の蓄積によって、セノイ族の人々は精神の健康を保つことを可能にしたのである。
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怖い、と思って目をそむけてしまいそうなことも
そうやって励まされることで
よりよく見れるようになって
より深く体験できるようになる・・・
とても興味深い
何事にも通じるアプローチだと思います・・・