泳ぐときに役に立った呼吸に関するアイデア
18)のつづき
前回、胸郭を押しつぶさない体の使い方をしたら50mクロールで泳げるようになりました、といううれしい報告をしました(^v^)
まずは息を吐くことについてですが、息を吐くとき、脊椎は長くなるでしょうか?短くなるでしょうか?
からだの構造に沿うと長くなると思われます。
動画と手を使えばわかりやすく説明できそうなんですが・・・まあ、そのようです。
これが頑張って吐き出そう、と思っていると胴を必要以上に固めて筋肉を縮めることをしてしまいます。それが脊椎の自由な動きを妨げて短くすることを起こしてしまいます。
私の場合は息が入りやすいようにしっかり息を吐ききろう、と考えて、苦しくなってくるので余計に頑張って吐いて、脊椎の縮みを促進・強化していました。
そこで私が採用したのは、脊椎のてっぺんが自由に動けて息を吐くときに脊椎が長くなれることをおねがいして、同時に胴体を縮める動きは必要ないこともちらっと考えました。
それを始めると腕の動きのこともおのずと考えられる余裕ができました。
そこで腕の動きについて採用したのは、脊椎のてっぺんから脊椎を軸に体がロールできてそのことで体の前面で腕を動かすことができる、というものです。
そのことを考えて泳いだ時、すぐその場で50m泳ぐことができたんです~\(^o^)/
脊椎を縮めることをやめること、胸郭を狭くすることをやめることの効果がこれほどのものだったのには驚きました。裏返すと、脊椎を縮めること、胸郭を狭くする動きが、どれほど大きな害となっているかですよね・・・。
ところで腕の動きでわたしがもともとやっていたのは、肩先から腕にして後ろに回すというものでした。脊椎てっぺんからのローリングはその前からある程度考えていて、そのことで腕が動かしやすくなることも知ってはいたのですが、まだ腕を胴体の前面で働かせることの明確な考えはありませんでした。それで腕をかき終えてまた頭の上に送るときに腕を後ろに回すと考えていました。腕を後ろに回すと考えていたときに起こっていたのは、肩関節で上腕を外旋して過伸展する動きです。
多分、これはとても大きな害を全身に及ぼしそうです。
この動きが起こると肩甲骨が肋骨を内側へ押すことをはじめて、そうすると肋骨の動きを著しく妨げることにつながるのではないかと推測しています。
胸部の断面図を見てください。肋骨が脊椎を超えて後ろにまるく広がっているのがわかります。
そして肺実質も肋骨に沿って脊椎を超えて後ろにひろがっています。(図の赤丸○印のあたり)
肩甲骨が肋骨を内側に押すことを始めると肋骨全体の動きのスムースさをじゃまするだけでなく、カラダの後方に広がる肺が膨らむことを妨げるのではないかと推測しています。
また肋骨の動きが妨げられるということは肋骨がつながっている胸椎の動きをも妨げます。そのことで脊椎全体の動きの自由さが損なわれます。
今回の私の場合はそのうえに息を吐くことに余分な努力を付け加えていたことによる胴体の硬さが肋骨の動きをじゃましていたので2重3重に息が苦しくなる連鎖を起こしていたものと推測しています。
その経験があってからふだんの腕の使い方、息の吐き方にも程度の違いこそあれ同様の動きがあることに気付きつつあるところです。
いつもならカラダに良くない習慣に気付いた時はちょっとしょんぼりする方向に行きがちなのですが、今回は50m泳げた体験があるのでこれはまたおおきく変われるかもと思い、新たな可能性の予感でわくわくする気持ちの方が上回っています
成功体験って大切ですね~