こんにちは ニコニコ

昼寝からの目覚めは悪くなかった明子です。

 

 

『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』(韓ドラ)を見てるので、

主人公の母親役のイメージによく似ていた母を思い出すのですが、

何気に母の曲を思い出し、脳内で悲しげな唄声が再生されました。

 

メロディさえ思い出せないこともあるのに、久々に声が聞こえて、

母の命を縮めた結婚詐欺師への思いだけは、ここに捨てたいなと。

 

だって、約47年も連れ添った父のことはすべて忘れて、

父には書きもしなかった『詩』なんて綴っちゃって、それを娘に残す。

 

生きてる間は、いつも悪口ばっかり言ってたのに、

バカみたいにお金も時間も貢いだのに、残したのは、切ない恋心。

 

他にも数十篇あり、達筆(?)過ぎて読み取れないものも多々ある中、

メロディを先生につけてもらった2曲だけは、大きな字で清書してあった。

 

そして、死の直前にレコーディング、それを葬儀会館で流してもらった。

 

狭心症の発作を繰り返し、処方されたお薬だけでは足りず、救心を乱用、

人にはダメだと繰り返した睡眠薬まで飲むようになり、透析までしていた母。

そんな母の唄声は、弱々しいことが憂いとなって、ますます悲しく聞こえた。

 

生前、「2曲目は明ちゃんに似合いそうだよ」とも言っていたけど、

父とのことを「辛く悲しい過去は捨て」だなんて母の曲、娘が唄うはずない。

 

歌手になりたかったのは私なのに、自分がレコーディングをしてしまったから、

罪悪感を感じたのかもだけど、演歌は似合わないし、作るなら自分が詩を書く。

 

母とは、愛し方も何もかも、似たところがない、それが分かる詩なんだよね。

だけど、ちゃんと形にした母はさすがだなと思うし、確かに母らしい曲で、

内容が父への愛だったら、娘としても誇らしく思えるのに、だからこそ残念。

 

母には、ちゃんと未亡人を生きてほしかったし、そんな母だったら助けたかった。

先に天国に行ったであろう父は、乱れ狂う母をどんな気持ちで見ていたのかな?

 

  *プライバシーを守るため、あえて歌い手の名前と曲名を伏せました。

 


1曲目


花咲き乱れ 春が来た
浮雲みたい 流れゆく
とめて下さい ねえ貴方
だれかを求めて泣いてます
いつかきっと いつかきっと
私をささえる とまり木見つけ
ピィピィと泣いてます 迷い鳥


愛を求めて 飛びたつの
つばさを広げて 泣いてます
止めて下さい ねえ貴方
ゆらぐ心をおさえてる
いつかきっと いつかきっと
私を支える とまり木見つけ
ピィピィと泣いてます 迷い鳥


水辺の渕で 泣く鳥も
大空目指して 羽ばたくの
止めて下さい ねえ貴方
花咲く春を待ちわびて
いつかきっと いつかきっと
私を支える とまり木見つけ
ピィピィと泣いてます 迷い鳥

 

 


2曲目



出逢えた喜び 胸に抱き
ついて行きます この人に
夢の人生 これからも
きっと見えるよ 幸せ灯り
だれに言えよう この思い
二人の愛よ いつまでも


降ってる雨も 止むときが
やがて来ますよ あかね空
濡れた肩を 抱きしめて
赤く染めた 笑顔を見れば
今の幸せ つくづく思う
二人の愛よ いつまでも


涙がほほに 流れても
ふくにふけない 私です
辛く悲しい過去は捨て
あなたにすがって 歩いて行くの
夢を終わりにさせないで
二人の愛よ いつまでも

 

 

この詩は間違いなく母が書き、自筆の原本を取ってあるのですが、

同居していた結婚詐欺師は、自分を作詞家と名乗り、

自分が書いたんだと思わせるために、自分の字で書いていました。

 

ただ、誤字脱字が酷くて、誰が見ても偽物とわかる代物。

母は恨みを果たしたかったようで、証拠として取ってありました。

 

母の話は、破天荒だったり、身勝手だったり、可哀想だったりと、

言いだしたらキリがないくらいたくさんあるので、ネタには困らない。

(ファンができちゃうかも?)っていう面も持ち合わせてる、困ったちゃん。

 

多くの方に、読んで、見ていただき、人気が出たら、きっと喜ぶだろうなと。

そんな思いもあったりするので、次回の狭心症のお話も、ぜひご覧くださいね。

 

 

いつもの裏方のKさんによる撮影は完了してるので、編集を終えたら公開されます。

ついつい長引いちゃって迷惑をかけていますが、見ていただけたら報われるそうです!