こんにちは ニコニコ

父に問い詰めることはしなかった66才、明子です。

 

 

 
2本目の動画でも少し話してる父の浮気話は、幼い頃より母から聞かされていたけど、
父は母の口の軽さをわかっていないので、大人になるにつれ理解を含める私に、
もっと詳細なことを話しているとは、思うはずもなく、私は知らないフリを通した。
 
父としても、娘に知られることは避けたかっただろうし、私としても諍いは好まない。
プライドがズタズタになった父が自暴自棄になるのも避けたかったので、口も心も閉ざした。
 
本来、父と私はよく似た頑固者だから、母のやりようできっと断絶まではしなかったはず。
(実際には亡くなるまで行き来はあり、断絶はお互いの心の問題でした)
そう思うと、母の罪も軽くはないけど、最初に母と私を裏切ったのは、若き日の父だった。
 
実際、母の思い描いた人生設計は、決して叶わぬものではなかったから、
父さえ欲望になんて振り回されず、家族を大事にしたら、輝かしい人生だった。
 
立場も収入も変わり、見えっ張りな母は自分の境遇を乗り越えられるし、
娘としても、あの愛しいクラスメイトとともに、恩師のもと、勉強も合唱も出来た。
 
宗教上の仲間でもあった、単身赴任の夫を待つ人妻との、同棲までの一部始終。
もし私だったらと考えると、母のように耐えたり乗り越えたり出来ないし、
誰かを抱いたその体を、見たくも、触れたくも、抱き合いたくもないと嫌悪する。
 
キツい母が父を受け入れられたのは、愛でもあり、愛だけでもなかったことを、
数十年に渡る言葉により理解してるので、同じ女として、その話もしようと思う。
 
にも関わらず、未亡人を生きられなかった母の奔放さにも呆れるばかりで、
いったいどれだけのものを残して逝ったんだと、未だ乗り越えられずにいる私。
 
他人なら無関係だと拒絶すればいいけど、私の中には父母の血が流れ、
一緒にいる時間は短く、16才で家を出たとしても、かつて私の全てだった。
失うことが怖くて、先に◯んでしまいたいと思った、世界には両親しかいなかった。
 
ただ普通に、一般的な家族の幸せを、時間を求めて、得られなかった幼少期。
私がたかが十代で家庭を持ちたかった理由は、両親の元を離れるためで、
孤独から抜け出すためで、自分の居場所を作るためだったと、私しか知らない。
 
ダブル不倫までして、母だけじゃなく幼い私まで捨てようとした父。
大人になり、見えなかったものが見えるようになると、父の罪の重さに驚愕する。