4月2日 | 「観念する」日々

「観念する」日々

今更ブログ?というタイミングで人知れず始動され記述される、ありがちな言葉の連綿。きっと主に音楽の話。

ある過去と対峙するために自転車をある道に向けてみた。記憶の中の場所をふたつ 確かめようと思った。ひとつは同定できた。もうひとつはできなかった。たぶんここだろう止まりだった。同定できたからあるいはできなかったからどうというわけではないが。

 

2度と近づくことはないと思っていたある場所は 避けているが故に私の想像の中にだけ存在するようになっていて もしや現実には存在しないのではないかという錯覚すら生じていたが 行ってみたらあった。ここだ。ここにある時期 毎日のように通ったのだった。不思議だった。まだここは存在するということが。

 

それで引き返せばよいものを進んでみたところ道に迷った。

 

サンシュユの花は、もう終わりに近づいている。最盛期のはっきりとした黄色はもうない。短いものだ。10日間ぐらいか。近所のサンシュユも、道に迷う中で見かけたサンシュユも同じようにくすんでいたので 時期なのだろう。1年の中で ほんの1週間か10日しか顕れない植物の構造的特徴。そういう変化の中でみな生きている。

 

カイドウorハナカイドウorカイドウザクラがあちこちで咲いている。種の特定がまだできていないのでA or B or Cと書いておいて後で直す。

早いものは満開。見事としか言いようがない。遅いものも花は咲いている。すぐに満開になるだろう。

この木については冬に実を拾ったことで 何だろうとずっと疑問だった。定点観測を続けたことにより今回 花に至った。蕾が生じ花が咲くまでの変化 速度は驚くべきものだった。近所で見つけた6箇所のうちの4箇所は 花が咲いて初めてこの木(AかBかC)だと分かった。毎日前を通って塾へ通っていたのに気づけなかった。もっとも 気づく術はないので仕方ない。それらは民家の敷地内にあり かつ 枝葉が公道にはみ出していないので 落ちている実に気づいて拾うということがなかったからだ。

今日 道に迷ったことで さらに何箇所か見かけた。何箇所もと書いた方がよいかも知れない。ありふれているといったら少し違うかも知れないが 決して珍しいものではないことが知れた。それが発見だった。

 

ビワのみが膨らみつつある

ヤエムグラに花がついていた。今春初。葉は旺盛に茂っている時期が続いており いつ咲くのか気になっていた。

しばらく前からだが カラスノエンドウがよく咲いている。部分的に既に受粉が終わり花弁が萎んでいるものも見かけた。黄緑色のアブラムシが固まってついている個体も見かけた。

クサノオウがよく咲いている

ナガミヒナゲシの蕾が出て 垂れるようになった。花も咲き始めた。花柄が出るまで何の葉なのか疑問だったものの一部がナガミヒナゲシだと分かった。これも定点観測の成果である。

定点観測といえば ひょろと長く葉も小さく ハコベとは違うがこれはなんだと思っていたものがどうやらノミノツヅリだとわかった。花が咲いたので。

ハルジオンも見かける。ハルジオンだとわかるようになったようだ。

タチイヌノフグリがわからなくなっているので勉強し直す必要がある

マユミの「万歳」を撮った。花芽なのか何なのか。後で調べる。

モクレン(紫)はよく咲き、散っている。コブシも咲いている。ハクモクレンはまだ咲いていないのか。この3つの区別はまだよくできないので事実誤認があるかもしれない。モクレンは日曜に経堂5丁目特別保護区でみた。コブシは今日道に迷って。札がついていて「コブシ」とあったので信じる。小さい花だった。

記憶の中の場所 の少し奥へ進んだ日陰にムラサキケマンが多く咲いているのに遭遇した(今画像検索した結果 おそらくムラサキケマン)。この植物は初めて見た。書籍等で名前はずっと知っていたのだが。これを初めて見られただけでも今日はよかった。