こんにちは。
今日はちょっと私の治療の事。
私は2回目の癌が見つかった時、主治医の先生には最初は抗がん剤治療を進めて頂きました。
(再発癌は手術しない事が多いです)
その後、先生が色々考えてくれ、手術で腕のリンパを全部とる手術も提案して頂きました。
セカンドオピニオンの先生は、もう全身に見えない癌細胞が回っていると考えて手術は無意味。抗がん剤治療を勧めて頂きました。
サードオピニオンの先生は癌研有明の先生。主治医の先生と同じ、手術+抗がん剤治療を勧めて頂きました。
フォースオピニオンの先生は、反抗がん剤治療の先生。手術は無意味。とりあえず今、目に見える腫瘍を放射線治療で叩く治療を勧めて頂きました。
フィフスオピニオンの先生は放射線治療科の先生。セカンドオピニオンの先生同様、手術は無意味。放射線治療+抗がん剤治療を勧めて頂きました。
私は悩みました。
手術するのかしないのか。
どの治療法を選ぶのか。
癌治療は、先生の言う事を聞くというより、患者が自分に合った治療法を決めます。
それは、患者一人一人、人間性が違うからです。
治療に何を求めるのか、考え方も人それぞれです。
癌治療は患者の生き方そのものだと最近感じます。
がゆえに、自分で考え、自分で選ばなくてはならない。
それが本当に難しく、孤独な戦いです。
私は2回目の癌を機に、たくさん癌の事や治療法を勉強し、本もたくさん読みました。
今思うと、1回目の癌の時にそうしなくてはいけなかったと思います。
一度目は、手術で取ればよいのだと思いました。
でも癌はそんな簡単なものではなく、自分が産み出した細胞を薬や手術で取り除いても、見えない癌細胞が進化し、乗り越えてやってきます。
それを強く痛感しました。
私自身が変わらなければ、癌細胞たちも変わりません。
癌細胞についてはまた違う機会にお話したいと思います。細胞の世界もとっても面白い、宇宙のような話です☺︎
話は長くなりましたが、結局私はまだ自覚症状がない為、副作用の少ない放射線治療をする事にきめました。
私が受けた放射線治療はトモセラピーという、従来の放射線治療の半分の放射線で治療する体に優しい機械です。
日本でも数台しかないトモセラピーの機械が小岩の江戸川病院にあったので、平日は毎日通いました。
この江戸川病院が本当に面白い病院でw
動物や魚がたくさん飼育されているのです。
トモセラピーの治療室に続く廊下は、
まるでワンダーランドw
餌をあげないでと書いてありましたが、おじさんがバナナをあげていましたw
ここは温室調になったいましたが、この放置感、最高ですw
こんな感じで、かなり変わった病院ですが、トモセラピーをうける為に日本中から患者さんが来ています。
手術と同等の効果があるとか。
従来の放射線は体を放射線が突き抜けるというものでその腫瘍の後ろにある臓器も傷つけてしまうのがリスクでした。
トモセラピーはその腫瘍のみに放射線を当てるというものです。
放射線治療ってどんなかんじかなと思っていましたが、病院が面白いので楽しく通いました。
同じ乳がんでトモセラピーをうけている癌サバイバーのお友達もできました。
私より若い方も多くいます。
小林麻央さんが亡くなられたとき、とてもショックでした。
彼女の前向きに治療に取り組む姿勢はたくさんの勇気をくれました。
心から御冥福をお祈りいたします。
私は今は心身ともに元気で、癌と向き合っています。癌と向き合うという事は自分と向き合う事です。
またその話は今度☺︎
* aki *