昨年の事になりますが、島に「ゆんた美樹子さん」という方が来島しました。
彼女は仙台でシュタイナー幼児教育をされている方で、
奄美の笠利、名瀬、カケロマの三か所で講演会を小さくした「お話会」をしました。
私はシュタイナー教育という自然育児というものに興味があって参加したのですが、海外のセラピーみたいに参加した人と輪になって話し合いをするお話会は初めてで、少し緊張しました。
シュタイナー教育とは、
・季節のお祝いをする
・自然食を作る
・手仕事をする
というのがメインのようですが、農業にも応用されていて、
有機農法・オーガニックだけではなく天体学を用いた「ダイナミック農法」があります。
ルドルフ・シュタイナーという方が考えた学問なのですが、日本では宮沢賢治の哲学が近いとされているとか。
シュタイナーの教えでは人生は7年周期にわけられるとされていて
0歳~7歳 第一年期 一生を健康にすごせる体作り。
8歳~14歳 第二年期 感情が育つ。
15歳~21歳 第三年期 感性がつく。
21歳~27歳 第四年期 22歳で体が出来上がる。
28歳~34歳 第五年期 人生を模索する時期。(魂のよちよち歩き)
35歳~41歳 第六年期 努力して周りに表現できる時期。(魂の成長)
42歳~48歳 第七年期 ←ここで一人前。というみたいです。
私でいうと今は人生を模索する時期なんだな~
確かに模索している。ウンウン。
なんだか今まで育児をしてきて子供が大きくなってきて。
急に自分の価値がないように感じる今日この頃。
20代頃は、やりたい事に夢中になって、仕事が楽しく、充実していた。(これがリア充というのでしょうかw)
家族を持って自分の本当にやりたいことはずっと遠くに置いてきてしまっていたけど、
ゆんたさんの話を聞いていると、やりたかった事を急に思い出しました。
どこかで、人生を諦めていたかもなぁ。
でもどうやら人生の謳歌(おうか)はこれかららしい。←なんて単純ポジティブw
他にも共感した事があります。
育児で大事な事は、季節の巡りを体を通して感じる、「五感の体験」をさせること。
TVやゲームばかりしていると脳の発達に影響し、ゲーム脳になっていまうのだそうです。
ある意味、子供にとってゲームはドラッグと同じだとか。
恥ずかしながらも、うちの子供達はゲームが大好きです。
最初はゲームはまだ早いと思っていましたが、周りの友達がみんな持っていて、うちの子供達だけ輪に入れずにいた為、買ってあげました。
奄美に来てから、奄美では持っている子が少なく、ここではあまり必要がないと感じています。
私が親しくしている家庭はTVもつなげていない家庭もあって、あえて必要がないとしています。
学校でTVの話、アイドルの話になっても、わからないけれどなんとかなるんだと以前話していました。
やはりTVやゲームは立派な娯楽ですが、現実ではない世界。
友達など、現実にあるものに夢中になって欲しいです。(私もTVの旅番組は大好きですが。)
あと赤ちゃんはお腹にいるとき、お母さんの血液がすけてピンクに視界が見えるそうです。
ピンクの布で覆いくるんであげるといいなど面白い話ばかりでした。
このお話会に参加していた人たちは、これから出産するママさん、小さいお子さんがいるママさん、孫がいるおばあちゃん、福島から移住した友人など様々でした。
ゆんたさんは、他にも「母子週末保護プロジェクト」という放射線量の高い地域にすむママさんをサポートする活動をしています。
被災者であるゆんたさんのお話は、震災の話もしてくださいました。
あの日の事。行方不明になってしまった同僚。避難所の様子。非難したくても各家庭それぞれ事情があって避難できない人たちの事。
ゆんたさんは子供たちに安全な食事をさせる為に自家菜園もはじめたと言っていました。
放射能の恐れから、毎年していた秋の落ち葉での焼き芋もできなくなり、九州の知り合いから落ち葉を送ってもらって焼き芋ができたこと。(放射性物質がついているものを燃やすとさらに広がってしまいます。)
こどもたちから奪ってしまったものはたくさんあるんだという事を思い知らされます。
今福島県では、小中学生の子供達が「ふくしま集団疎開裁判」を起こしていています。
この裁判はあまりTVでは流れませんが、1月21日に仙台最高裁で判決が出ます。
10代の子供たちに国と戦わせるってとても悲しい事。
どうか子供達が守られますように。
復興現場や福島原発の現場では、頑張って働いている人達の悲しいニュースを聞くことが多いですが、(これもやはりネット上で)
それでも前に進む事を信じています。
母子週末保護プロジェクトについて(今後の活動も載っています。)
ゆんた美樹子さんインタビュー (シュタイナー教育についても解りやすくお話しされています)
興味がある方は見てみて下さい。
* aki *