こんばんは
昨日小学校から子供達が持って帰ってきた手紙の中に、文部科学大臣からの手紙が入ってました。
全国の小学校でもらったものだと思いますが、ここに写したいと思います。
新学期を迎える皆さんへ
みなさん、入学、進級おめでとうございます。今年もまた、勉強にスポーツに力を発揮し、新しいお友達をたくさん作ってください。
日本を襲った大地震と津波から一年がたちました。
被害にあった地域はまだたくさんの、不自由な生活をしている方達がいます。
学校が壊れ、まだきちんとした教室で授業を受けられない子どもたちもいます。
この一年間、全国のみなさんは、募金をしたり、手紙を書いたり、いろいろな形で、被害にあわれた方たちを励ましてきました。
なによりもみなさんの笑顔が、私たち大人に、未来の希望を教えてくれました。
本当にありがとう。
そして、どうか、そのような、他人を思う気持ちを忘れずに、また新しい一年を過ごして下さい。
日本は自然災害の多い国です。
津波、地震だけではなく、私の生まれた和歌山県も、昨年、水害で大きな被害を受けました。
自然は、人間に厳しい試練を課すときがあります。しかし、私たち人間は、自然からの恵みを受けて生きていることも間違いありません。
どうか、たくさん勉強して、自然と共に生きる知恵を学んでください。
今回の震災では、外国からもたくさんの手助けや励ましがありました。
日本と日本人は、ひとりぼっちの存在ではありません。
みなさんは、大人になってから、助けてくれた外国の方たちに、きちんとお礼を言える人間になってください。そして困った人がいたら、生まれた国や民族に関係なく、手をさしのべられる人になってください。
地震や津波、原子力発電所の事故に命がけで立ち向かう、消防士さんや警察官、自衛官の人たちの姿を、みなさんはテレビを通してみたと思います。そして何より、子どもたちを命がけで守った、たくさんの先生方のことを忘れないで下さい。
みなさん、一生懸命勉強し、スポーツで身体を鍛え、芸術に触れて優しい心を育み、そして他人のために働ける人になって下さい。
なんだかお願いばかりになってしまいました。
しかし、これが私のいまの気持ちです。
日本の未来は、みなさんにかかっているのです。
私も全国の学校の先生と一緒に日本中のすべての子どもが笑顔で登校できるように、全力でみなさんを支えます。
みなさんの明るい笑顔で、もっともっと日本を元気にしてください。
文部科学大臣
平野博文
これを読んでまだ1年生と2年生のうちの子供達にすべてを理解することはできないかもしれませんが、
震災を経験したものとしていつまでも忘れないでほしいと思います。
そして大人の私達もこの想いを忘れてはいけないと思います。
新しい時代のために。
ではでは、お休みなさい
* aki *