最近、読んだ本で【からだ言葉】について面白いなぁと思うものがありました。

【からだ言葉】というのは、フレーズの中に体の一部分が入っている言葉です。

手に汗握る、首が回らない、腹が立つ、顔向けできない。等々。


面白いなぁと思ったのが、部位によって言葉になんとなく傾向があるなぁと感じたことです。

特に、腰と腹の対比です。

【腹】
腹が立つ、腹を据える、腹が黒い、腹が決まる。


【腰】
腰を据える、腰を入れる、粘り腰、及び腰、腰が低い、腰が高い。



こうやってみると、【腹】【腰】より、感情を思わせるフレーズで
【腰】は在り方や態度を思わせるフレーズだなぁ、と感じました。
腹より、社会的なニュアンスの言葉と言うか。


腰痛の8割以上は、『コレ!』と原因を特定できないものだそうです。

それに、足首、ひざ、股関節のズレや不具合が積もり積もって
最終的に腰痛を引き起こしている、という考え方もあります。

これは、経験的に分かる人も多いと思います。

例えば足首をねん挫して、いつもと違う歩き方をしていたら
夕方にはなんか腰が重い…。といったようなことです。


他の部位の不具合を最終的に引き受けている場所、
責任を負っている場所が、【腰】、とも言えそうです。


こうやってみてみると、【腹】と【腰】でギャップがあればあるほど
痛みとなって出て来やすいのかなぁ、なんて気がしてきます。