文献はあるが個々に出さないので知りたい方は自分で調べて
基本的に学歴は頭の良さとの関係はない。
これは世の中で一番多く占めている一般知能層(概ね75〜120)に言えることである。
高知能者は極端に高学歴か、日本の学歴社会に馴染めないかのどちらかである。
低知能者についてはここでは論じない。
簡単なことだ、教育制度は基本的に一般知能層を対象に設計された制度だからだ。
つまりその対象に当てはまる人達なら、頭の良さなんてほとんど誤差、
ちょっとだけ頭良くてもその制度からはみ出さないのだから。
で、特に日本の教育制度っていうのは、
歴史的には公務員を養成するために設計されたもので、
基礎的な能力に基本的な教養を学んで覚えて、
それらをすべて平均以上の点数を均等にクリアする人を「優秀」と定義している。
つまり平均の人を求めている。
これは国に奉公する公務員なら、特段に尖ったり劣ったりすることを求めてない、
ただ国の指示に従い、一歯車のように働いてくれればいいというお上の思惑が含まれているからだ。
このために、特に求められたことを覚えられるかどうかが重要であるため、
日本の試験制度ってのは、基本的に「正解があり、その正解をいかにたくさん覚えられるか」を計測しているだけのもので、
「正解以外の可能性や新しい発想と転換、展開など」に関わる頭の良さは求めていない。
で、いかにたくさん覚えられるかに焦点を当てれば、そこでいくらでも計測結果を良くする手法がある。
例えば効率よく覚えるためのコツだったり、定期的に復習したり、定期的に試験したり、
そしてよりよく出る問題によりたくさん触れることで、
頭に焼き付くようなことをするだけで、
それ以外のことを一切やらせないこと。
つまりたとえ学生がとある事象について興味を持ち、そこをもっと深掘りしたり研究しようとしても、
試験に出ないからと、徹底的に排除される。
せっかく頭がいい人がいても結局宝の持ち腐れ。
しかも試験制度と教育制度は何十年も実施されてきたため、
より早い段階から対策をすれば、よりたくさん覚えられる。
こういうのをとにかくお金が物を言う。
子供を幼稚園や保育園の前から幼児教室に通わせ、
徹底的に試験制度にあう勉強法と勉強内容のみ詰め込ませ、
小中高も進学専門の塾と私立学校に入らせて、
十数年の詰め込み、叩き込みがあるから高校受験も大学受験も難なくクリアできるんだよ。
積み上げたお金がそのまま学歴に反映しただけだ。
だからいい学校から出た子供は、
基本的に出てからも親や社会が敷いてくれたレールをひたすら歩くだけの庸才が多い、
そんな人達は、大企業や役所という正解があるところに入れば活躍できるんだけど、
ベンチャーや中小、起業など正解のないところに入ると驚くほどボロが出る。
そのレールから脱線する子供のほうが、頭いいやつが多いのだ。