親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。自殺を考えたことのある敦子は、死体を見たら死を悟ることができ、強い自分になれるのではないかと考える。ふたりとも相手には告げずに、それぞれ老人ホームと小児科病棟へボランティアに行く──死の瞬間に立ち合うために。高校2年の少女たちの衝撃的な夏休みを描く長編ミステリー。
湊かなえ・著(2009年)
なんとなくいい感じで終わるのかと思いきや、
伏線はしっかり回収して、冒頭の箇所に繋がり、
しっかりイヤな気分にさせてくれます。
女子高生の視点で書かれていたので、最初は感情移入できませんでしたが、
結局は引き込まれてしまいました。