刑事7人の第9話。
冒頭から感じさせる違和感のあるCUTが布石となる。夏の終わりの妖艶さを演出。温度や湿度を感じさせる。この監督、映画の人だ!素晴らしい脚本に演出にも熱が入るのか、俳優の演技の化学反応が真実味を生む。
清水尚弥氏。素晴らしい演技の才能に心が躍る。大袈裟な演技ではない。裏付けがあるので見せようとする必要はない。若い才能に主役も応える。
素晴らしいドラマを観た!徳永富彦氏の脚本は、時代を結びつける裏付けに深みがあって素晴らしい。信憑性を感じ変な疑問が浮かばない。中身がある脚本に俳優の演技に人間らしさが増す。
派手なストーリーではない。デジタルの時代にアナログを描いたような印象だが、変わらぬものがある。人は根本的に変わっていない。時代は繰り返すなど様々なメッセージがある。描きたいことは最後の方の台詞にある。そこは観た人がそれぞれの受け止め方をするのがいいと思う。オンデマンドで観ると思う。