間もなく始まる秋場所は私が初めて生の大相撲を見た思い出の場所です。

 

それは昭和48年1973年のことです。

前の場所、名古屋場所の優勝は現在の琴櫻の祖父の横綱琴櫻でした。

30歳を超えてようやく横綱に昇進、そしてこの場所で賜杯を手にしました。

その土俵を見て大相撲に興味を持ったわけです。

なんとその場所の雑誌大相撲を今でも大事に保存しています。

相撲に興味を持った私の様子を見て、さっそく父が蔵前国技館に連れて行ってくれました。

昭和48年秋場所二日目です。

大関は新大関の大受をはじめ初代貴ノ花、大麒麟、清国。

横綱は北の富士、琴櫻、そして輪島。

3横綱4大関の豪華な番付です。

全員が初日から出場していて三横綱の土俵入りを見ることができました。

現在の状況から考えるとなんと贅沢なことでしょう。

 

電光に照らし出された力士の体がテレビ以上にきれいに見えたことを覚えています。

特に姿かたちがきれいだったのが清国で、初めて「キヨクニ~!」と声援を送りました。

もちろん琴櫻にも「コトザクラ~!」と声をかけました。

しかし、この日も敗れて初日から2連敗。

がっかりはしましたがそれでも初めて国技館に入った興奮は今でも覚えています。

あれから51年!

是非孫の琴櫻にも綱を締めてほしいと願っています。