文京アカデミーの講座「伝統芸能への誘い」を担当しましたが改めて手元のメモを整理しています。

言い忘れてしまったことがやはり幾つもあります。

 

例えば「敷居が高くて」という言葉の使い方です。

「伝統芸能を見に行くのは敷居が高くて」などと言われます。

本来は「相手に対して不義理などをしてしまって会いに行きにくい」時に使います。

ですから伝統芸能は「敷居が高い」という使い方はしません。

しかしあちこちでよく見かけます。

今回もどこかで言葉のミニ知識としてご紹介しようと思いつつ話すのを忘れてしまいました。

このように伝統芸能そのものとはちょっと内容が違うもののその日のうちにどこかで誰かに話したくなるミニ知識を散りばめようとも思っていました。

 

考えてみるとそもそも日常生活で敷居のある家に住んでいる人が少なくなったのにこの表現は使われています。

そのうちクイズ番組で「敷居って何?次のイラストの中から選んで」なんて問題が出るかもしれません。

鴨居となるともっと分からないでしょうね。

さらに長押、欄間・・・

知っているからどうという話ではありませんが、そんなことを知っているのも楽しいと思います。