「ゴールデンウイーク」と口にすると私はなんとなく変な感覚を覚えます。
というのはNHKでは「ゴールデンウイーク」という言葉を使いません。
「大型連休」と言います。
報道番組でもバラエティ番組でも「大型連休」と言います。
「なぜかNHKはゴールデンウイークって言わないんですよね」と他局で出演者が面白そうに話しているのを聴いたこともあります。
「ゴールデンウイーク」とはもともと映画業界が観客の入りを良くする宣伝のために作られた言葉と伝わっています。
1950年代前半といいますから今から70年ほど前のことです。
すっかり定着したわけです。
ではなぜ「ゴールデンウイーク」と言わないのでしょうか。
まず誰にとっても「ゴールデン」ではないだろうという理由。
確かにいつの時代も休日どころではない人は多くいます。
「最大で〇連休」などとニュースで表現されますがひっかかる人もいるでしょう。
また期間が長く正確にいえば「ウイーク」ではありません。
カタカナ語を避けるねらいもありました。
確かにアナウンサー同士でこれだけ定着したんだからもう使ってもいいんじゃないか、という意見もありました。
また出演者に「ゴールデンウイーク」ではなく「大型連休」と言ってくださいとお願いする場面もありました。
私は自分では言いませんでしたが出演者にまでお願いすることはもうしませんでした。
34年間「大型連休」と言ってきたので今でも「ゴールデンウイーク」と言った瞬間、なんか変だなと思うのです。