今年の甲子園は慶應義塾の107年ぶりの優勝で幕を閉じました。
慶應義塾の皆さん、おめでとうございます!
東北に二度勤務したことのある身としては去年白河の関を越えた瞬間、目頭が熱くなりました。
その仙台育英の連覇の前に慶應が立ちはだかりました。
かつて優勝旗は白河の関を飛び越え、さらに津軽海峡も越えて北海道に渡りました。
その駒大苫小牧の連覇を早稲田実業が阻止した場面を思い出しました。
私もかつて決勝戦のリポーターをつとめたことがあります。
1992年の大会で千葉代表拓大紅陵高校のリポーターとして決勝戦のスタンドにいました。
福岡代表の西日本短大付属に1対0で惜敗。
リポーターとしての甲子園の日々はアナウンサー人生のかけがえのない思い出です。
閉会式では「栄冠は君に輝く」を歌おうとしたものの声を出せば嗚咽しそうで歌えませんでした。
今回は猛暑の中での試合や髪型についても盛んに議論になっていました。
高校野球を取材、中継する際に必ず向き合うのが「高校野球らしさとは何だろうか」というテーマです。
勝手に作りあげた高校野球のイメージを押し付けていないだろうかと思うのです。
その点では今回の大会が転換点になるような気がします。