文京区役所のシビックセンターの地下にある施設で朗読講座「怪談牡丹灯籠を読む」全5回を終えました。

毎回朗読だけではなく牡丹燈籠にちなんだ別な話題を入れました。

 

そのひとつ作者の三遊亭圓朝がどこで暮らして、どこを歩いて、どの寄席に歩いて行ったのかを辿ろうと考えました。

受講者の皆さんがみな地元ですのでここからここまで行くのにどの位時間がかかるのか、なんてことが分かりあえるのが楽しいひとときでした。

それにしても昔の人はよく歩いてその間にいろいろ考えたのだろうと考えました。

その時に使ったのがこの地図。

明治42年(1909年)に刊行されたものの復刻版です。

この地図を作ったのは森鷗外でした。

 

圓朝が生きたのは1839年から1900年ですのでこの地図刊行の前に亡くなっていますが、9年の違いですのでそれほど変わっていないでしょう。

森鴎外は1862年の生まれですので圓朝とは23歳差。

この二人はどこか街角ですれ違っていたのでしょうか。

すれ違っていたに違いないと思いたいです。

そんなことを考えていると見飽きません。

 

この地図は森鷗外記念館で買うことができます。